世界初!!立体成型フルカーボンボディ!!
世界市場を視野に入れた新VAIO Z登場!!
「VAIO」(バイオ)と言えばソニーのパソコンブランドとして知る人も多いでしょう。
実はVAIOのパソコン事業はソニーから手放され、2014年に新設された「VAIO株式会社」に譲渡されました。
つまり、今のVAIOはソニーじゃないんですよね💦
それからVAIOの新モデルは発売され続けていますが、ビジネスモデルを主軸としており、正直なところ僕的にはあまり魅力を感じませんでした。
VAIOという名前だけで、先進さのないクラッシックなノートPCって感じでした。
ところが今回は、かなり力を入れて開発したようです!
VAIOでも人気のあった「VAIO Z」が復活です!
VAIO Zは2016年以降、新モデルが発売されていませんでした。
新モデルでは、曲面などの立体成型が難しいとされていたカーボンファイバーを、東レとの共同開発により、外装全体に使った「フルカーボンボディ」です!
これにより、本体の頑丈さを保ちながら、最軽量構成で958gを実現しました!
第11世代のCore H35プロセッサーでスペックもかなりの高性能。
復活した新VAIO Zを詳しく見ていきましょう!
ソニーから離れたVAIOにはあまり魅力を感じなかったが、
今回の「VAIO Z」は、かなりすごそう!
VAIO Z のスペック
新「VAIO Z」のスペック(個人向け標準モデル)は次の通りです!
項目 | VJZ14190111B | VJZ14190211B | VJZ14190311B |
発売 |
2021年3月上旬 | 2021年3月上旬 | 2021年3月上旬 |
PCタイプ | クラムシェル | ||
OS | Windows 10 Home | ||
CPU | Core i7-11370H (4コア/8スレッド、3.3~4.8GHz) |
Core i5-11300H (4コア/8スレッド、3.1~4.4GHz) |
|
GPU | Iris Xe Graphics | ||
画面サイズ | 14型4K非光沢液晶 | 14型フルHD非光沢液晶 | |
解像度 | 3,840×2,160ドット | 1,920×1,080ドット | |
タッチ機能 | なし | ||
メモリ | LPDDR4x 16GB | ||
ストレージ | NVMe M.2 SSD 512GB(PCIe 4.0 x4) | ||
無線LAN | Wi-Fi 6 | ||
モバイル通信 | 5G, 4G | なし | |
インターフェイス | Thunderbolt 4×2(DisplayPort、USB PD対応) HDMI 音声入出力端子 |
||
Bluetooth | Bluetooth 5.1 | ||
Webカメラ | 207万画素 | ||
セキュリティ | 顔認証センサー、指紋認証センサー | ||
Office | Office Home & Business 2019 | ||
バッテリー | 未公表 | ||
駆動時間 | 約17時間 | 約34時間 | |
サイズ | 約320.4×220.8×12.2~16.9mm | ||
重量 | 約1,059g | 約982g | 約958g |
カラー | ブラック系 | ||
価格 | 41万9,800円(税込) | 34万9,800円 | 30万9,800円 |
その他 | ・最大65WのUSB PD対応充電器(窒素ガリウムでコンパクト)付属 ・MIL規格を超える落下高さ127cmをクリア |
量販店用モデルは3モデルがラインナップされています。
CPU性能と画面解像度で大きく分かれており、
最上位モデルのVJZ14190111BがCore i7/4Kディスプレイ、
ミドルモデルのVJZ14190211BがCore i7/フルHDディスプレイ、
低価格モデルのVJZ14190311BがCore i5/フルHDディスプレイ、
となっています。
4Kモデルは、4K解像度でHDRに対応しています。
ただ、4Kモデルではバッテリー駆動時間が半分に減ってしまうので注意ですね。
公式オンラインショップではカスタマイズモデルも用意されており、メモリを最大32GB、ストレージを最大SSD(NVMe) 2TB、GPSを選択できます。
さらにプレミアムモデルの「VAIO Z | SIGNATURE EDITION」なら、カラーにシグネチャーブラックを選択することができます。
VAIO Z の特徴
世界初の立体成型フルカーボンボディで1kgを切る軽さ
今回の新型「VAIO Z」の大きな特徴の一つが、
「フルカーボンファイバーボディ」です!
1kgを切る軽量ノートPCは他社でも発売されていますが、その多くがマグネシウムリチウム合金やアルミ合金です。
VAIO Zで使われたカーボンファイバー素材は、マグネシウムリチウム合金よりも剛性が高いので「軽くて丈夫な」ノートPCを作るのには打って付けの素材です!
ただ、カーボンファイバーは加工が難しく、これまでのノートPCなどでは平面部分の一部などで使われるのみでした。
今回VAIO株式会社は、東レ株式会社と協力することで、曲面などの加工に成功し、ノートPC本体の全面にカーボンファイバーを使うことができたのです!
これにより、最小構成モデルで1kgを切る958gという軽さながら、アメリカ国防総省制定MIL規格を超える、落下高さ127cmからの衝撃にも耐える強靭さを実現しました!
もちろん落下試験だけでなく、数十項目の品質試験、MIL規格(MIL-STD-810H)準拠の試験も合格しており、ハードに持ち歩いても安心できるPCとなっています。
ボディカラーはブラック1色ですが、プレミアムモデルの「VAIO Z | SIGNATURE EDITION」では、フルカーボンの繊維素材の美しさをそのまま楽しめる「シグネチャーブラック」を選択することができます。
左がシグネチャーブラック
フルカーボンファイバーの本体!
軽量で強靭なノートPCが誕生!!
デスクトップ級の高性能CPU「Core H35」を搭載
VAIO Zは、インテルの最新かつ最高のモバイルプロセッサー「第11世代 Core H35シリーズ」を搭載しています!
最近ではAppleが開発したCPU「M1」がかなりの高性能だと話題でしたが、VAIO Zに搭載のCore i7-11375Hは、ベンチマークテストでシングルスレッドの処理能力はM1を上回っているという記事もあります。
Core H35シリーズはTDPが35Wで、これまでVAIOに使われていたCPUのTDP 28Wよりも発熱量が多いです。
しかし新設計のデュアルファン搭載クーラーにより、放熱対策もバッチリで、騒音も抑えた設計になっています!
最高のCPUを搭載!
放熱もバッチリで高いパフォーマンス!
第四世代 ハイスピードSSDを搭載
速いのはCPUの処理能力だけではありません。
VAIO Zは「第四世代 ハイスピードSSD」を採用することで、データの転送速度も超高速!
動作をより快適にします!
「第四世代 ハイスピードSSD」は、PCIe Gen.4により接続されており、その転送速度は6GB/sを超えます。
ベンチマークでも一般的なSSDの3倍のスコアを叩き出しています!
CPUだけでなくSSDも超高速!
日常的な作業もストレスなく行える!
Thunderbolt 4対応USB Type-C x2
VAIOは日本のビジネスシーンに向けたモデルが多く、特にハイスペックモデルはその傾向が強かったです。
そのため、Dsub15ディスプレイ端子や有線LAN端子などのレガシーな端子を搭載しており、これが逆に海外市場では不評だったようです。
今回、改めて海外を視野に入れた戦略になったことで、これらのレガシー端子はなくなり、USB Type-Cが2端子とHDMI端子が1端子のみという、非常にシンプルな構成になりました!
USB-A端子もないという潔さで、これには賛否両論があるようです。
一般的なUSBメモリーすら刺すことができないですからね💦
USB Type-Cは2端子とも最大40Gbpsの転送速度のUSB4およびThunderbolt4接続に対応しています。
また、USB TypeC端子はDisplayPortとしても使えるので、HDMI端子と合わせて3画面出力でき、本体のディスプレイと合わせれば4画面のマルチディスプレイでの作業も可能です!
更に、VAIO Zでは丸型の充電端子もなく、充電はUSB TypeCのUSB PD (Power Delivery)で充電します。
付属品として、最大65W出力の小型USB PD充電器(GaN: 窒素ガリウム採用)が付属しているのもポイントが高いですね!
マルチに使えるUSB TypeCとはいえ、たったの2端子で、しかも充電しながら使えば実質は1端子しか使えません。
そこで、純正オプションとして「Type-C 4Kマルチモニタードッキングステーション VJ8PRA3」も別売りで用意されています。
これを使えば、USB Aや有線LANも使えるようになるので、オフィスや家で使うときにはドッキングステーションを使い、USB Cを一本抜くだけでモバイルとして持ち出せるという、今の時代に合った使い方ができます!
USB TypeCが2端子のみという潔さ!
ドッキングステーションと合わせれば、オフィスもモバイルも両立!
5G通信対応
VAIO Zの上位モデルでは、5G通信にも対応しています!
これからは5Gが普及していくでしょうし、格安SIMでもそのうち対応するでしょう。
モバイル通信でも十分な速度で使えるというのはメリットが大きいですね。
指紋と顔認証による強固なセキュリティ
VAIO Zは、Windows Hello対応の指紋認証と顔認証の両方を搭載しています!
指紋認証は電源ボタンと一体化しているため、電源を入れると同時に指紋認証も完了するので非常に使い勝手がいいです。
また、カメラの人感センサーによりPCの前に着席すれば自動でログイン、離籍すれば自動ロックするので、煩わされることなく強固なセキュリティを実現できます。
またカメラには物理的なシャッターが搭載されているので、カメラをふさぐことでプライバシーを守ることができます。
指紋認証と顔認証でストレスなく高いセキュリティを保てる!
プライバシーシャッターも搭載されているので安心!
発売日と価格
「VAIO Z」の発売時期と価格は次の通りです。
- 発売日:3月上旬
- 店頭想定価格:
Core i7/4K 41万9,800円
Core i7/フルHD 34万9,800円
Core i5/フルHD 30万9,800円
一番安いモデルでも30万円を超えるという、かなり高価格なノートPCとなっています!
最上位モデルでは約42万円!
オンラインでのカスタマイズモデルでフルスペックにすれば、60万円にもなります!
フルカーボンファイバーボディや、Core H35などのスペックを考えればこれくらいの価格も致し方ないのかもしれませんね💦
ただ、発表会でもアップルを引き合いに出していましたが、最近はMacもコスパが高くなっているので、もう少しコスパ重視のモデルも欲しかったところです。
価格はとにかく高い!!
それだけのスペックはあるのだけど、それでも高いなー
【まとめ】復活したVAIO Z !!
フルカーボン+超ハイスペック!!
- 世界初のフルカーボンファイバーボディ
- 軽さと強靭さを両立
- 超高性能の第11世代 Core H35シリーズを搭載でアップルM1チップに匹敵する性能
- 6GB/sの第4世代ハイスピードSSDを採用
- USB TypeCx2,HDMIx1のシンプルな端子
- USB TypeCはUSB4,Thunderbolt4,ディスプレイ出力,USB PD充電に対応
- 上位モデルは5G通信に対応
- 指紋と顔認証による強固なセキュリティ
- 低価格モデルでも30万円を超える価格
2016年を最後に新モデルが発売されていなかったVAIO Z。
ついに新モデルが登場です!
世界初のフルカーボンファイバーボディや、超高性能のCore H35搭載など、これでもかというくらいの贅沢な仕様となっています。
その分、価格も驚きの高価格!
ソニーの時代から、VAIOの先進的なモデルはかなりの高価格だったので、これもVAIOらしいといえばそうですね。
世界市場を視野に入れた新VAIO Z !
これからの展開にも注目です!
とにかく高性能で贅沢なノートPC!
なかなか手を出しにくい価格だけど、それもVAIOらしい!