USB-Cポータブルアンプ(ポタアン)SHANLING U2
Apple Music ハイレゾロスレスを試してみた!!
Apple Musicがロスレスとハイレゾに対応しましたね。
(立体音響の空間オーディオにも対応!!)
しかも月額料金が据え置きの980円(税込)!!
Apple公式の音質スペックは次の通り。
- ロスレス:最大解像度 24 ビット/48 kHz
- ハイレゾロスレス:最大解像度 24 ビット/192 kHz
当然そうすればハイレゾ音源を聴いてみたくなるのですが、AirPodsはもちろん、AirPods Pro、そしてAirPods Maxでもロスレスやハイレゾ音質で聴くことはできません。
ロスレス音質で聴くためには、iPhoneをLightning-3.5mmオーディオ端子変換アダプターで有線接続する必要があります。
更に、ハイレゾ音質では外付けのDAC(デジタルアナログコンバーター)、が必要になります!
小型のヘッドホンアンプ、いわゆる「ポタアン」(ポータブルアンプ)と呼ばれるものですね。
ポタアンはスマホくらいの大きさのものから、最近ではかなり小型のものまで発売されています。
あまり大きくてゴテゴテしたのも嫌だったので探していたところ、かなり魅力的なポタアンを見つけました!
今回、2021年5月に発売されたばかりの最新モデル
『SHANLING UA2』(シャンリン ユーエーツー)を購入したので、レビューします!
ポタアンとしては約12,000円とお手頃価格で、かつハイスペックなDACとアンプを搭載している、かなりよさそうな商品です!
ポタアンで音質はよくなるのか?
そして、Apple Musicのハイレゾはどんなものなのか?
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
SHANLING UA2のスペック・特徴
SHANLING(シャンリン)というメーカーを初めて聞く方もいると思います(実は僕も知りませんでした💦)
SHANLINGは中国の深センに本社のあるオーディオメーカーで、なんと設立が1988年なので30年の歴史のある老舗メーカーなのです!
HiFi、真空管の高級アンプをはじめとして、ポータブルオーディオプレーヤー、SACD/CDプレーヤー、ミニミュージックセンター、AVアンプなど幅広い製品を出している有名メーカーです。
そんなSHANLINGが2021年5月に発売した、小型ヘッドホンアンプ「SHANLING UA2」の特徴は次の通りです。
- ミニマムサイズ/Hi-Fi クオリティ
- バランス接続対応 ポータブル DAC アンプケーブル
- DAC チップ:ES9038Q2M|オペアンプ:RT6863
- 最大で PCM768kHz/32bit, DSD512 に対応|3.5mm シングルエンド+2.5mm バランス
- 接続ケーブルの交換に対応|低ノイズフロア設計
また、スペックは次の通りです。
項目 | スペック |
DACチップ | ES9038Q2M |
オペアンプ | RT6863 |
対応音質 | PCM768kHz/32bit, DSD512 |
入力端子 | USB Type-C |
出力端子 | 3.5mmシングルエンド 2.5mmバランス |
出力レベル | 3.5mm:2V @ 32Ω (125mW@32Ω) 2.5mm:2.5V @ 32Ω (195mW@32Ω) |
周波数特性 | 3.5mm:20Hz-50kHz (-0.5dB) 2.5mm:2.5V @ 32Ω (195mW@32Ω) |
THD+N | 3.5mm:0.0008% @ 32Ω (A 特性 @ 0.5V) 2.5mm:0.0008% @ 32Ω (A 特性 @ 0.5V) |
ダイナミックレンジ | 3.5mm:122dB @ 32Ω (A 特性) 2.5mm:120dB @ 32Ω (A 特性) |
S/N比 | 3.5mm:121dB @ 32Ω (A 特性) 2.5mm:116dB @ 32Ω (A 特性) |
クロストーク | 3.5mm:76dB @ 32Ω 2.5mm:109dB @ 32Ω |
出力インピーダンス |
3.5mm:<0.8Ω 2.5mm:<1.6Ω |
本体サイズ |
54x18x9mm |
重量 | 約12.6g |
小型ながら、ハイグレードな音響機器に使われているDACチップを使い、また、独立したオペアンプにより高出力、低歪化を実現しています。
アンバランスの3.5mm端子だけでなく、バランスの2.5mm端子があるのも見逃せないですね。
また、電源はスマートフォンなどの再生機側から供給されるので充電する必要がありません。
小型ながらかなり充実したスペック!
電源供給型というのも手軽に使えてイイ!
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
開封・外観 レビュー
開封
では開封していきましょう!
SHANLING UA2はコンパクトなので、箱も非常にコンパクトです。
でも安っぽさはなく、しっかりとした作りになっています。
特典のLightning to USB-Cケーブルは箱とは別の袋で、箱に貼り付けてありました。
箱のフタはマグネット式になっており、
開けると本体とUSB-C to USB-Aアダプターがキレイに収まっていました。
更に箱の下には両端がUSB-Cの接続用ケーブルと取扱説明書などの紙類がありました。
本体と付属品一覧です。
特典のLightning to USB-Cケーブル。
これがあれば、iPhoneでSHANLING UA2を使うことができます。
これだけ短いものは、Amazonでも見つからないのでなかなか貴重です。
付属品のUSB Type-Cケーブル。
主にAndroidスマホやMacで使えますね。
USB-CをUSB-Aに変換するアダプター。
USB-CのないWindows PCでSHANLING UA2を使うときに必要です。
説明書は、英語、中国語の他、日本語でもちゃんと書かれています!
日本用にローカライズされているのは嬉しいですね。
また、何故か「ハイレゾのロゴシール」が付属しています。
本体にも貼ってあるので、剝がれた時用の予備でしょうか。
まあこれがあれば、どんな機器でもハイレゾ機器にできるわけですww
「ハイレゾ LDAC対応」完全ワイヤレス。ソニーWF-1000XM4はコチラ!
外観
SHANLING UA2本体の外観を見ていきます。
非常にシンプルなスティックタイプです。
本体は金属でできており、質感は高いです。
SHANLINGのロゴと、UA2、そして32bit/768k DSD512まで対応していることが書かれています。
ハイレゾのマークもありますね。
これはシールうで、剥がれたら付属のシールを貼り直すのだと思います。
小型ながら、3.5mmシングルエンドと、2.5mmバランスの2端子があります。
バランス接続できるのは嬉しいですね!
側面には「MODE」ボタンがあり、SHANLING UA2を認識しないバージョンの古いAndroidやゲーム機では、これを押しながら接続することで「ベーシックUSBモード」となり、使えるようになります。
音声入力はUSB Type-Cです。
付属の変換アダプタ―でUSB-Aにも対応し、特典のLightningケーブルでiPhoneで使うことができます。
反対側の側面は何もありません。
裏側も何もなしです。
スマホ(iPhone XS Max : 6.5インチ)と並べてみました。
かなりコンパクトなのが分かります。
実際にヘッドホンと接続すると、こんな感じです。
小型でシンプル!
質感も高くていいね!
「ハイレゾ LDAC対応」完全ワイヤレス。ソニーWF-1000XM4はコチラ!
接続と動作
使用方法
SHANLING UA2の使用方法は非常に簡単です。
プレイヤーとなるiPhone、Android、PC、MacとUSBやLightningで接続するだけです。
付属のケーブルはUSB Type-Cに対応したものですが、限定の特別特典として、Lightningに対応したものも付属しています!
短いUSB Typec⇔LightningケーブルはAmazonでも見かけないくらい珍しいので、これが特典として付属しているのはかなり嬉しいですね。
かなりショートのUSB-C to Lightningケーブル
ただ、このUSB-C to Lightningケーブルはあくまでも特典で、製品保証の範囲外であり、iPhoneのアップデートで使用できなくなる可能性があるとのことですね。
おそらくMFi認証品ではないということでしょう。
そしてこのケーブル、僕が使っているiPhoneの0.3mm超薄型ケース(memumi製)の上からでは、認識してくれませんでした(ケースを外せば大丈夫)。
Apple純正のLightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタは大丈夫でした。
なので、ケースを付けている方は気を付けましょう。
ケースを外せば認識できた
SHANLINF UA2の接続方法は、
スマートフォン>USBケーブル>SHANLING UA2>ヘッドホン
の形で繋げます。
ポタアンとは思えない小ささで、いいですね!
iPhone XS Maxと接続
ウォークマン NW-A105と接続
基本的には、iPhoneや最近のAndroidでは接続するだけで認識されますが、ゲーム機やAndroidのバージョンが古い機器では、側面にあるMODEボタンを押しながら接続することで「ベーシックUSBモード」に切り替える必要があるようです。
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
サンプリングレートの違いを正常に認識するか
音楽ファイルは様々なファイル形式があり、音質に関係するサンプリングレートも多くの種類があります。
実際にDACを通したときに、本当にその音質で出力されているのか気になります。
そこで、SHANLING UA2は、動作している音楽ファイルのサンプリングレートをLEDの色で確認できる、非常に便利な機能を備えています!
LEDの カラー |
サンプリングレート |
ブルー | 44.1/48 kHz |
グリーン | 88.2/96 kHz |
イエロー | 176.4/192 kHz |
シアン | 352/384/705/768 kHz |
ホワイト | DSD64/128/256/512 |
レッド | 44.1/48 kHz (UAC 1.0) |
ソニーの音楽配信サイト「mora」で購入したハイレゾ音源を試してみました。
ファイル形式はFLAC、サンプリングレートは96.0 kHz/24bitです。
この時、SHANLING UA2のLEDはグリーン(88.2/96 kHz)に点灯していました。
きちんと96.0 kHzで再生されているようですね!
同様にApple Musicで高音質(AAC)、ロスレス(ALAC)、ハイレゾロスレス(ALAC)で試してみました。
まずは高音質です。
高音質設定の場合、AAC圧縮で256kbps、サンプリングレートは44.1 kHzとなります。
この場合、再生画面には特にビットレートの表示はありません。
SHANLING UA2のLEDはブルー(44.1/48 kHz)に点灯し、正しく再生されていることが分かります。
次にロスレス音源を試しました。
ロスレスは、ALAC(Apple Lossless Audio Codec)の可逆圧縮となっており、最大解像度は24bit/48 kHzとされています。
今回再生した曲も24ビット/48 kHzと表示されています。
SHALING UA2のLEDは、LEDはブルー(44.1/48 kHz)に点灯し、ALACでも正しく再生されていることが分かります。
そして、最後にロスレスハイレゾ音源を試しました。
ハイレゾロスレスも、ALACの可逆圧縮となっており、最大解像度は24bit/192 kHzとされています。
今回再生した曲は、24ビット/96 kHzと表示されており、確かにハイレゾです。
SHALING UA2のLEDは、LEDはグリーン(88.2/96 kHz)に点灯し、ハイレゾのALACでも正しく再生されていました!
使っていると本体が熱くなりますが、仕様であり、問題がないことが取扱説明書にも書かれてありました。
そのために本体は金属なんでしょうね。
また、音質の細かな設定やフィルター、イコライザーなどを設定するアプリがあるのですが、Androidでは対応しているものの、iPhone(iOS)版アプリではU2は対応していないのが残念です(iOSの仕様上、仕方がないようです)。
Apple Musicのロスレスやハイレゾも問題なく認識された!
視覚的にサンプリングレートを認識していることが分かるのはいいね!
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
音質
SHANLING UA2を実際に使ってみて、音質をチェックしました!
Apple Musicは
ロスレス(最大解像度 24 ビット/48 kHz)、
ハイレゾロスレス(最大解像度 24 ビット/192 kHz)
に対応したので、SHANLING UA2で再生できるのか、音質はどうなのかチェックしました。
ヘッドホンは、ゼンハイザー HD599SEを使いました。
Amazonのプライムデーで12,870円の激安になっていました😄
(通常、Amazonで約21,000円)
HD599SEはかなり評判のいいヘッドホンで、Amazonのセールで安くなることが多いので、狙いどころです。
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
SHALING UA2の有無による音質の違い
iPhone XS MaxにApple純正の「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」を使ってヘッドホンを接続した場合と、
同様に「SHANLING UA2」を使ってヘッドホンを接続した場合で音質の違いを比較しました。
Apple純正「Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」
アップルミュージックのロスレスの曲をLightning-3.5mmアダプター(以下アダプター)とSHANLING UA2で聴き比べました。
ロスレスは48kHz/24bitまでなので、アダプターでも出力可能です。
つまり、単純にアンプ(SHANLING UA2)の有無で音質を比べられるわけです。
アダプターで聴いてもロスレスだけあって高音質なのですが、SHANLING UA2を通して聴くと、全体的にザラつきがなくなり、滑らかな音質に変わりました!
聴き比べれば確かに違いがわかるレベルです。
ゼンハイザーHD599SEは、50Ωなのでアンプを通さなくても鳴ってくれるヘッドホンですが、やはりアンプを通した方が音はよくなりますね!
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
ハイレゾロスレスの音質
次に、Apple Musicのハイレゾの曲を聴いてみました。
SHANLING UA2を使えば、ハイレゾロスレスの曲もそのままの音質で聴くことができます。
高音質(AAC)とロスレス、そしてハイレゾロスレスで聴き比べました。
高音質とロスレスに比べて、ハイレゾの方が若干空気感がよくなったように感じますが、
正直なところ大きな違いは分かりません💦
これは、これまでのヘッドホンやイヤホンのレビューでもそうだったのですが、ハイレゾって違いが分からないんですよね、、、、。
コーデックでAACとLDACの違いが分からないとか💧
(僕の耳のせいもあるでしょうが)
そして、アップルの公式サイトにも気になる記述があります。
AAC とロスレスオーディオの違いは実際には区別がつきにくいものの、Apple Music のサブスクリプションに登録している方には、ロスレスオーディオ圧縮で音楽を楽しむという選択肢を用意しています。
>「AAC とロスレスオーディオの違いは実際には区別がつきにくいものの」
ん、、、アップルも圧縮音源と可逆圧縮音源の違いは分かりにくいと言ってますね~。
だからアップルはロスレスやハイレゾでは付加価値としては弱いとし、もっと違いの分かりやすい空間オーディオを前面に押し出しているのだと思います。
もちろん、僕が今回使っているより、もっと高価なアンプや高価なヘッドホンを使えば、音質の違いはより感じるのかもしれませんが、それはかなり敷居が高いですよね。
そうは言っても僕自身、基本的にはAACではなくロスレスやハイレゾロスレスで聴くようにしています。
音質の違いを感じにくいのになぜかっていうと、精神的なものですね!
せっかく聴くなら高音質と呼ばれているデータで聴きたいじゃないですか😅
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!
【まとめ】「SHANLING UA2」レビュー!!
Apple Music ハイレゾを試した!
Apple Musicでハイレゾが聴けるようになりました!
ただし、AirPods ProやAirPods MaxなどのApple製品では聴けず、有線で接続して外部DACが必要になります。
そこで、2021年5月に発売されたばかりの小型ヘッドホンアンプ
『SHANLING UA2』を購入したのでレビューしました!
【ここがイイ!ポイント】
- 超小型のDAC内蔵ヘッドホンアンプ
- 高性能なDACチップとオペアンプ内蔵
- ハイレゾの出力に対応
- バランス接続に対応
- LEDの色でサンプリングレートを確認できる
- スマホから電源が供給されるので充電の必要なし
- 約12,000円の低価格
【ここがイマイチ!ポイント】
- iOSではアプリが非対応のため細かな設定ができない
【こんな人にオススメ!】
- iPhoneでハイレゾ音源を聴きたい人
- 大げさなポタアンは嫌な人
- 低価格で高音質なポタアンが欲しい人
Apple Musicでロスレス/ハイレゾが対応したことで、iPhoneでハイレゾを聴きたいという人も増えたと思います。
お手軽で高音質なヘッドホンアンプ(ポタアン)として、
SHANLING UA2はかなりおすすめです!
SHANLING UA2でお手軽に高音質を体験しよう!
「超小型 ポタアン」高音質 SHALING UA2はコチラ!