折りたためるフォルタブルスマートフォン
「razr」(レーザー)公式発表!
2019年11月14日、モトローラ(Motorola)がかねてよりうわさやリーク情報のあった、
縦型折りたたみスマートフォン
「razr」(レーザー)
を、ついに公式発表しました!
2019年12月26日より先行予約を開始し、
2020年1月9日にアメリカで発売されます。
キャリアは、アメリカ最大手のVerizonになります。
価格は日本円で16万3,000円と推定されています。
これまで数々のリーク情報が交錯した本製品ですが、このたび満を持して登場しました。
現状日本での発売は予定されていませんが、他社のフォルタブルスマホが進出されていたり、部位的なテクノロジーが導入されるなど、追従した動きは活発化していて、今後の展開に期待したいところです。
最大の特徴はやはり、ガラケーのような縦型の折りたたみディスプレイでしょう!
現在発売されていたり、発表されている折りたたみスマホは、本や手帳のような横型の折りたたみタイプです(サムスンのGalaxy FoldやファーウェイのMate Xなど)。
razrは、縦に折りたたむことで、よりコンパクトにスマホを持ち歩くことができるのが、大きな特徴ですね!
また折りたたみスマホならではのデュアルディスプレイも大きな特徴です!
デバイスの内側と外側に、サイズの異なるディスプレイを搭載。
これにより通常時と折り畳み時のシーンに合わせて画面を使い分けることができます。
また、razrは折り畳み時の薄さ・コンパクト感も徹底的に追求されています!
連結部にはゼロギャップヒンジを採用し、折り畳んだ際のかさばりや、ヒンジ部のすき間を極限まで抑えたスリムなフォルムに仕上がっています!
すでに発売されているサムスンのGalaxy Foldは折りたたんだ時に、ヒンジ部分に隙間があるので、その差は大きいですね。
それでは、そんな革新的アイディアがふんだんに詰まった「razr」のスペックについて、詳しく見ていきましょう!
razrのスペック
「razr」のスペックを表にしました!
項目 | スペック |
SoC | Snapdragon 710 2.2GHz(オクタコア) |
ディスプレイ |
内側(メイン画面):6.2インチ(有機EL) 外側:2.7インチ |
解像度 |
内側(メイン画面):2142 x 876ピクセル(373ppi) 外側:600 x 800ピクセル |
メモリ(RAM) | 6GB |
ストレージ(ROM) | 128GB |
OS | Android 9(Pie) |
カメラ(フロント) | 約500万画素 |
カメラ(リア) | 約1600万画素 |
生体認証 | 指紋認証 |
サイズ |
通常時:72 x 172 x 6.9mm 折り畳み時:72 x 94 x 14mm |
重量 | 205g |
バッテリー |
2510 mAh 駆動時間:最大36時間 |
ワイヤレス充電 |
なし |
防水・防滴加工 | 撥水ナノコーティング |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
ポート端子 | USB3.0(Type-C) |
その他機能 | GPS、速度計、コンパス機能など |
チップセットは、2018年製の「Snapdragon 710」。
ハイスペックほどではありませんが、ミドルスペックの中でも高性能なチップです!
メモリは6GB、ストレージは128GBで、こちらも普通に使用される分には不自由ない内容です。
背面カメラは約1600万画素で、前面カメラは約500万画素。
いずれも標準仕様といったところで通常使用には特に不満はないでしょう。
アウト・イン問わず、カメラは折り畳み時にも使用することができます。
さらに物体認識・検索も可能な「Googleレンズ」とも連携しており、使い勝手のよいカメラ機能が追求されています!
デュアルディスプレイの画面は、内側(メイン画面)の方が、アスペクト比21:9の、6.2インチの超ワイド画面。
動画・ストリーム再生にはうってつけのサイズです。
一方外側の画面は2.7インチと小さく、折り畳み時の利用を想定した設計になっています。
対応OSは最新の「Android 9 Pie」、アプリ動作の不具合にも心配はなし。Bluetooth5.0にも対応しているので、オーディオ周りも快適に利用することができます!
防水・防滴加工としては撥水ナノコーティングを実装。
IPX○のような防水ではないので、完全に水中に沈めてしまうのは無理そうですが、雨天時や水回り程度なら大丈夫なようですね
スマホのハードとしては目新しい機能は少ないですが、
本機はデザインと携帯性がウリのスマホでもありますので、その事情を考慮すると十分なスペックだと思います!
razrの特徴
縦型の折り畳みディスプレイ!
デュアルディスプレイ仕様!
razrの最大の特徴は何といっても、
ガラケーのようにパカパカできる縦型の折りたたみディスプレイ!
Galaxy Foldのように、これまで他社が発売・発表している折りたたみスマホは、本のように横に折りたたむものがほとんどです。
これらのタイプは、
「普段はスマホの大きさ、広げるとタブレットのような広さ」というのがコンセプトです。
つまり「折りたためるタブレット」といえますね。
Galaxy Foldなどは、タブレットのように画面が大きくなるのが売り。
一方、モトローラ「razr」は、
「スマホを折りたたんで、もっとコンパクトにする」というのがコンセプトになります!
同じ折りたたみ式でも、そもそものコンセプトが違うんですよね。
razrは、折りたたんでコンパクトになるのが売り。
アスペクト比21:9といえば、ソニーのXperiaですね!
Xperia 5が 6.1インチなので、razerの広げた時(6.2インチ)にかなり近そうです。
つまりイメージとしては、Xperia 5を縦に折りたたむ感じでしょうか。
左:Xperia 5(6.2型)右: razr(6.1型)
アスペクト比が同じ(21:9)なので、広げたときはXperia5に近い
「razr」のもう一つの特徴が、内外側に搭載されたデュアルディスプレイです!
内側と外側で、画面サイズや素材が異なり、それぞれ用途に合わせて使い分けることができます。
内側の画面(スマホを開いた時のメイン画面)は「フレックスビューディスプレイ」と呼ばれ、有機EL素材を利用した、6.2インチのワイド画面。
ピクセル数も大きく、色彩表示も繊細です。基本的なスマホの操作、ゲーム、動画・ストリーミング再生などにはこちらが便利ですね。
一方外側の画面「クイックビューディスプレイ」は、折り畳み時に使うことを想定した設計。
画面は小型の2.7インチ!
もちろんタッチ可能で、プッシュ通知によるアプリの起動、音楽の再生、時間確認などちょっとした軽動作には最適です!
二つのディスプレイは連携も可能で、利用自由度はかなり高め!
じっくり使いたいときはワイド画面で、人気の多い場所や操作をサクッと済ませたいときには折り畳んだまま使うなど、自分のスタイルに合わせたスマホライフが楽しめますね!
「ゼロギャップヒンジ」を導入したスリムなフォルム
フォルダブルスマートフォンの課題として、開発会社各社が頭を悩ませているのが、「いかにスリムな形状にするか?」ということ。
その至上命題の解答となっているのが、「ヒンジ」(折り畳む際のいわゆる蝶番の部分)の改良だと言われています。
razrと同じようにディスプレイを内側に折りたたむGalaxy Foldのヒンジには、若干のすき間があります。
Galaxy Foldは折りたたんだ時、ヒンジ部にすき間がある。(Image: ITmedia)
しかし、携帯企業大手のモトローラは、「razr」の開発にあたり、業界初の
「ゼロギャップヒンジ」を開発!
Galaxy Foldと比べてみても、ぴったりと閉じているのが分かります!
本技術はすでに特許取得済みで、これにより、折り畳んだ際にディスプレイ同士を完全にピタリと重ねられるようになり、ディスプレイの防護面と機材そのもののスリムさを獲得しました!
しかしここまでディスプレイを折りたたむと、画面に「折り目」が付くような気がします。
早く実機を見て、確かめてみたいですね!
razrの発売日・価格
アメリカでは2019年12月26日より先行予約を開始、
2020年1月9日に発売開始となります。
価格は1499.99ドル(日本円で約16万3,000円)です!
残念なことに日本では販売予定がないとのことですが、類似モデルの日本進出の事情もあり、今後の展開に期待したいところです!
Galaxy Foldがauで24万5,000円、Mate Xは29万円とうわさされていますから、折りたたみスマホと考えれば、かなり安いです。
(もちろんGalaxy FoldやMate Xは、スペックも超ハイスペックですが)
【まとめ】折りたためる新世代フォルダブルスマートフォン 「razr」公式発表!
2019年11月14日、モトローラ社とVerisonが、
フォルタブルスマートフォン
「razr(レーザー)」
を公式発表しました!
製品の特徴は下記のとおりです。
- ガラケーのような縦型折りたたみディスプレイ!
- 内・外側に実装された、デュアルディスプレイ!
- 「ゼロギャップヒンジ」技術を導入した、折り畳んでもスリムなフォルム!
- カメラには「Googleレンズ」を搭載!
今年のトレンドにもなっているフォルダブル(折りたたみ)スマートフォン。
ユーザー利用の一般化に向けて、各社商品展開が活発化しています。
最新のITガジェットに興味がある方はいち早くトレンドに乗っておきたいところです。
日本での普及はまだ時間がかかるかと思いますが、今後は「iPhone」などにもフォルダブルの波が押し寄せる可能性もありますね。
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