スマートグラスは死んでいなかった!
ガジェット好きなら覚えていると思います。
眼鏡型のウェアラブルデバイス「Google Glass(グーグルグラス)」を。
当時、一般のニュースでも話題になっていたので、知っている人もいるかもしれません。
あのときは、スマートフォンの次はスマートグラスだ!と世界中が叫んでいたものです。
いわゆる「ウェアラブルデバイス(体に身に着けるデジタル機器のこと)」ブームの始まりですね。
しかし結論から言うと、Google Glassは失敗に終わりました。
開発者向けに販売され、実際に使用していた人もアメリカではいたようです。
しかし、メガネにスマホがくっついたような機器ということは、いわゆる「盗撮」や「盗聴」なども普通にできてしまいます。
アメリカのカフェや店などで、“Google Glass着用者は入店禁止!”なんていうニュースもあったり、“ウェアラブルデバイス”そのものの倫理的な存在意義などが議論されるなど、いろいろと社会現象にもなりました。
結局はフェードアウトしてしまったGoogle Glassですが、メガネタイプのウェアラブルデバイスは、さまざまな企業が開発をつづきており、最近開催された米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「CES 2018」でも試作機の発表がいろいろとあったようです。
でも中には「え?」なんて製品もあり、眼鏡型はなかなか難しいのかななんてことも思ったりしました。
これなんかは、スペックうんぬんの前に人前で着けれないんじゃ、、、。
そして今回、インテル(Intel)からものすごいスマートグラスのプロトタイプが発表されました!
それがこの「Vaunt」です!
え?ただのメガネかけたおじさんだって?
ちがうんです。このメガネが文字や映像を目に映す、スマートグラスなのです!!
その仕組みがすごい!
本当にただの眼鏡にしか見えませんよね。
これは、グーグルグラスを代表するように、メガネに小さなディスプレイを取り付けたものではありません。
なんと、レーザーを照射して眼球奥の網膜に直接映像を映し出すのです!!
「網膜にレーザー!?こ、怖ぁー、、、、。」
て思いますよね。
僕もそう思いました。
しかしインテルの開発者の話では、レーザーはクラス1という最も低出力な規格で、そのクラス1の中でも更に弱いもの使用しているので、人体に影響はないとしています。
まあ長期的な使用が網膜にどうなるかは分かりませんが、とりあえず安全性にはかなり気を使っているようですね。
Vauntを装着すると、視界の中に小さなモニターが表示されるようです。
現段階では400×150ピクセルで、文字や画像の色は赤だけのようです(レーザーだからかな?)
操作には操作パネルをタッチするなどではなく、単純に視界を外せばモニターは見えなくなり、見たければ視界を動かすというもののようです。
メガネの右側のツルに、レーザーを放出する装置がついています。バッテリーなどもツルの中に内蔵されているようです。
インテルの開発者が、海外のデジタル系ニュースサイト“THE VERGE“のインタビューに答えている動画があります。
すべて英語ですが、YouTubeアプリなら字幕を表示できますし、PCなら日本語字幕に自動翻訳もできますので、興味のある方は見てください!
Exclusive: Intel’s new smart glasses hands-on
視界の中に直接モニターが表示されるというのはすごいですね。
どんな感覚なんでしょうか!
Vauntを装着したインタビュアーはとても驚いたようで、笑みを浮かべています。
重いモニターを装着したり、見栄えもメガネと見分けがつかないことに感動しているようでした。
インタビューでは、アレクサ(Amazonのスマートスピーカー)に料理のレシピを表示させたり、スーパーでの買い物で商品情報が目の中に現れるなど、なんだかすごくSF未来的な話をしているようです!!
スマートグラスの本命!完全にSF!インテル「Vaunt」まとめ
Google Glassの失敗により、世間では死んでしまっていたスマートグラス。
ディスプレイをメガネに着けるのではなく、目(網膜)に直接表示させるという、なんとも恐ろしくもすごいアイディアで開発されている、Intelの「Vaunt」!
見かけは、全く普通のメガネと見分けがつきません!
これは最近紹介した、ソニーの“wena wrist”にも通じるものですが、ウェアラブルデバイスというのは、従来の道具と比べて(時計、メガネ)、あまりにもデザインに違和感があると受け入れにくいものです。
Vauntなら、メガネと同じデザインなので、装着に対する周りの目は気になりませんから、これはすごいです!
Google Glassが失敗した一つの要因に、明らかに「怪しいデバイスを装着した人物」が店などに入ってくるというのがあったと思います。
そんなもの着けていたら、いつ盗撮されたり盗聴されているか分かりませんからね!
Vauntなら、普通のメガネと同じなので、全く周りは気付きませんので、盗撮、盗聴(今はどちらの機能もない)やりほ、、、、って、それってGoogle Glassよりたちが悪いじゃないですか!!
でもインタビューの中で、あえてグーグルグラスを例に出して、「カメラもないから大丈夫」みたいなこと言ってたような気もしますし、同じ轍は踏まないようにするでしょう!
でもこれが大成功して、本格的に普及すれば、絶対にカメラなどが付いた高機能化は進むでしょうね。。。。
そうなったとき、新たな社会問題がでてくることは間違いなさそう。
でも、それを乗り越えてこその、テクノロジーの発展だと思います!!
メガネと見分けのつかない、レーザーで網膜に直接映像を表示するスマートグラス「Vaunt」!!
将来が楽しみすぎます!!
メガネスーパーのは、うん、まあ、あれですね、、、。
Intelがレーザーを照射して眼球奥の網膜に直接映像を映し出すスマートグラス「Vaunt」を開発 – GIGAZINE
Exclusive: Intel’s new Vaunt smart glasses actually look good – The Verge