目もいたわる4K HDRディスプレイ!
PCのモニターがCRTから液晶に変わり、そのインチサイズと画面のキレイさはどんどん上がっています!
数年前では考えられなかった、30インチを超えるディスプレイサイズ!そして、4Kという高解像度に加え、色のダイナミックレンジを広げるHDR!
本当に、映像を映し出す技術はすさまじい進歩を遂げたと思います。
しかし、PCの作業はテレビと違って、長時間画面の近くで使います。
そうなってくると、目にかなりの負担がかかります!
特に眼の疲労と関係していると言われるのが「ブルーライト」です。
ブルーライトについては、みなさんご存知だと思いますし、ブルーライトカットのメガネや、ディスプレイにフィルターを貼ったりして対策している方も多くいられると思います。
今回紹介しますBenQの31.5型4K HDRディスプレー(EW3279U)は、「目をいたわる機能」にもこだわっており、最新のアイケア技術「B.I+」を搭載しているのが特徴です!
もちろんアイケアだけでなく、ディスプレイとしての基本機能もかなり充実しており、高画質・高機能のディスプレイとなっています!
今回、BenQ様からレビュー用にご提供いただいたので、開封から詳細をレビューします!
BenQ EW3270Uのスペック、価格
BenQ EW3270Uのスペック表を載せました。
パネルはVAです。
最もよく使われているTFTと呼ばれる液晶には、TN、VA、IPSと3種類あります。
TNが低価格で、VA、IPSの順で価格が上がります。
IPSは高価で画質がよいといわれていますが、コントラストが若干低いのが欠点です。
BenQ EW3270Uに使われているVAパネルはTNより画質がよく、コントラストもIPSより高いので、静止画(写真)や動画再生でくっきりとした鮮やかな映像を映してくれます!
BenQ EW3270UのVAパネルは視野角(左右/上下)も178°/178°とかなり広いです。
価格は、Amazonで56,480円です!
価格と機能のバランスはかなりいいといえます!
また、27.9インチのモデル「EL2870U」もあります。
こちらはAmazonで48,889円です!
BenQ EW3270Uの特徴
BenQ EW3270Uは31.5インチと、PCモニターとしては大型のモデルとなります。
主な特徴は次の通りです。
- 31.5 型4K UHD の⾼高解像度度
- ハイダイナミックレンジ(HDR)対応
- 3000:1 の⾼ネイティブコントラスト
- DCI-P3 カバー率95%のリアル映画体験
- 最新のアイケア技術B.I.+搭載
- USB-Type C を含むマルチデバイス接続と一体型スピーカー
- ⾼級感溢れるスリムベゼルデザイン
それでは詳細を見ていきましょう!
31.5型 4K UHDの大迫力、HDRの品質を高めるBI+機能!
テレビでは30型で4K解像度というのは視聴距離からもあまり意味がなく、製品が少ないです。
しかし、PCディスプレイの場合、テレビよりも近くで画面を見ることになるので、このサイズでの4K解像度は映像を見るのにも、作業領域を広くするのにも非常に意味があります!
BenQ EW3270Uは、「ブライトネスインテリジェンス プラス(B.I.+:Brightness Intelligence Plus)」という先進の技術を使っています。
高性能なディスプレイでは、周囲の明るさと色温度を検知して設定を調節するものがありますが、B.I.+では、なんと映している動画や写真などの映像内容(コンテンツ)の明るさと色温度も検知して、ディスプレイの設定を自動調節します!
更にB.I.+は、過度な明るさを防ぎ、暗い部分のディティールは鮮明に映して、滑らかな色諧調を再現します。
このB.I.+技術とHDRの組み合わせにより、画像パフォーマンスを最大限に引き出すことで、眼精疲労を軽減し、快適な視聴・作業体験を得ることができるのです!
また、B.I.+を使った面白い機能として、輝度とコントラスト比を自動的に高める、「HDRエミュレート」を行う事で、HDRではないコンテンツでも臨場感のある映像を体験することができます!
HDRとB.I.+の設定が簡単に使えるホットキー!
これまでにもHDRを搭載したものや、ブルーライト低減機能を搭載したディスプレイはありますが、それらの機能を使うためには、ディスプレイにありがちの非常に使いづらいインターフェースで、ボタンをポチポチしながら設定しなければなりませんでした。
しかし、BenQ EW3270Uは、HDR/B.I.+の専用ホットキーが用意されているので、ディスプレイ右下にあるボタンを押すだけで、HDRとB.I.+の設定の組み合わせを簡単に変更することができます!
これは地味にかなり便利で、いちいちディスプレイの設定画面に潜っていく必要がありません!
3000:1の高コントラストとDCI-P3 カバー率95%!
BenQ EW3270Uは、TNパネルの3倍高い3000:1の高ネイティブコントラスト比です!
コントラストが高い方が、画像の暗部の深みとディテールが高まり、洗練された透明感のある画質となります!
また、DCI-P3という、アメリカで定められたデジタルシネマ規格があり、そのカラーフィルムの色域をどれだけカバーしているかという「DCI-P3カバー率」が95%とかなり高いです!
つまり、デジタルシネマの色をありのまま再現できるディスプレイと言えます!
また、HDTVの規格Rec.709はカバー率100%なので、HDTV放送も完璧な色再現性で楽しめます!
目の疲れを軽減するアイケアテクノロジー!
BenQ EW3270Uの眼精疲労に対するこだわりはすごく、他社が単純にブルーライトをカットしただけというものとは一線を画しています!
人間の目に優しいフリッカーフリー技術、ブルーライト軽減機能における世界的な認証機関である「TUV Rheinland」による認証を受けています!
これはアイケアテクノロジーにかなり本気だと言っていいでしょう!
BenQ EW3270Uの目に優しいテクノロジーは、上述されたブライトネスインテリジェンス プラス(B.I.+)技術によって可能となっています。
ブルーライト軽減には、デフォルトで4つの「ブルーライト軽減」モード(マルチメディア、ウェブサーフィン、オフィス、閲覧)があり、ボタンで簡単に切り替えできます。
また、フリッカーフリーにより、フリッカーを排除し、目の疲労を効果的に低減できます!
豊富なインターフェース
BenQ EW3270Uは、PC以外にも映像機器を接続するための豊富な端子が揃っています。
特に、USB Type-C端子は、1本のケーブルで4K映像信号、オーディオ信号、大容量データ転送まで可能とします!
他にもHDMI2.0を2端子、DispalyPort1.4を1端子備えており、ブルーレイプレーヤーやFire TV、ゲーム機などさまざまな機器を接続できます!
当然、4K HDRの60pに対応したHDCP2.2規格に対応です!
ゲームを滑らかにするAMD FreeSyncテクノロジー
BenQ EW3270Uは、AMD FreeSyncテクノロジーに対応しているため、対応したビデオカードを使うことで、ゲームプレイ中のフレームの破損、カクツキが解消され、滑らかな動きとなります!
4K、HDR、AMD FreeSyncまで搭載したモニターは、ゲームプレイにピッタリですね。
SD(標準)画質を高解像度にアップコンバート「Super Resolution」
BenQ EW3270Uは、低解像度の標準画質を高解像度にシミュレートすることができます!
選択した領域をハイライトするスマートフォーカスモード
スマートフォーカスモードにより、選択したウインドウや領域をハイライトできます!
目的のコンテンツに集中するときに便利です。
BenQ EW3270U 開封レビュー!
それでは早速開封していきます!
届いた箱は、かなり大きいです!
5インチのスマホを一緒に写しましたが、カメラに入りきりませんでした。
そしてその箱を開けると、本当の商品の外箱が入っていました。
それでもかなり大きいですね!
箱を開けると、発泡スチロールに梱包されており、付属品がいろいろと入っていました。
本体を取り出しました。
箱に比べると、本体は小さく見えます。とは言え、31.5インチのPCモニターはかなり大きいと感じます!
裏側はこんな感じで、4Kで高性能な分、激薄ということではないです。
付属品は、スタンド、電源ケーブル、USB-Type Cケーブル、DisplayPort(DP)-mini DP変換ケーブル、説明書類 でした。
USB-Type Cケーブル、DP-mini DP変換ケーブルが付属しているのは良心的ですね。
HDMIは、今や余っている人もいるでしょうが、上記のケーブルは付属していると、必要な人にはありがたいと思います!
ディスプレイスタンドを説明書の通りに組み立てます。
プラスドライバーが必要となりますが、特に難しいところはありません。
スタンドを付けるとこんな感じです!
現在使っている、モニター(ASUS、23インチ:VZ239HR)と比較してみました!
23インチも決して小さくないですが、31.5インチと比べると、ここまで違うんですね!
デカい!!
作業場所に設置しました。
やはり大きいですね!
前に座ると、目の前一面がディスプレイになる感じです!
PCと繋いで、解像度を4Kに変更します。
フルHDから4Kに変更すると、これだけ画面の領域が広くなりました!
作業が捗りそうです!
すごいですね!!
もちろん、文字も小さくなるので、Windowsのスケーリングを大きくしました。
デフォルトでは150%でしたが、170%が僕にはちょうどいい感じです。
視野角を確認してみました。
正面から見るのがやはり一番クッキリですが、横から見ても、少し白みがかりますが、そこまで色がおかしくなるとか、見えにくくなるということはありませんでした。
これは液晶なのでこんなものだと思います(有機ELなら白みがかったりしませんが、そもそも有機ELのPCディスプレイはないです)。
画面の一部をハイライトするという「スマートフォーカスモード」というのものがあり、興味があったので使ってみました。
PCで選択したウインドウや場所がハイライトするわけではなく、液晶側でハイライトした部分に見たいウインドウを持ってくるということですね。
(PCとモニターが連動するわけじゃないので、当たり前ですね、、、)
31.5インチはかなり大きいので、一部だけに絞って見たいときにはいい機能ですが、この機能を呼び出すのに、結構メニューを潜っていく必要があるので、ちょっと手間なのが残念です。
設定メニューは、液晶モニターによくある操作方法で、右下にある4つのボタンで操作していきます。
BenQだけではなく、他メーカーも同じで、これって結構使いづらいんですよね。
だからこそ、後述する、「HDR、B.I.+」専用ボタンはありがたいと思います!
このモニター「BenQ EW3270U」の最大の特徴である、アイケア技術「B.I.+」機能のオンオフは、本体右下にあるボタンで簡単に切り替え可能です!
ボタンを押すたびに、HDRとB.I.+のオンオフと組み合わせが変わっていきます。
また、HDRに対応していない映像のときには、HDRエミュレート機能が働きます!
アイケア技術「B.I.+」を試してみた!
「BenQ EW3270U」がかなり力を入れている「B.I.+」を試してみました!
上で紹介しましたように、B.I.+では、本体周囲の明るさだけでなく、なんと映している動画や写真などの映像内容(コンテンツ)の明るさと色温度も検知して、ディスプレイの設定を自動調節します!
B.I.+のための明るさセンサーは本体中央下にあります。
デフォルトではセンサーの挙動はOSDに表示されないのですが、メニューから「光量メーター」をオンにすることで、センサーがどのように感じているのかを見ることができます。
また、同じくメニューからセンサーの感度設定もできます。
部屋の電気を消すと、光量メーターが低くなり、画面の明るさが抑えられます。
電気をつけると、光量メーターが増え、画面が明るくなります。
HDR/B.I.+ボタンで、B.I.+をオフにすると、かなり画面が明るくなるので、B.I.+機能は有効に動いているようです。
また、メニューのブルーライト低減項目には、マルチメディア、ウェブサーフィン、オフィス、閲覧の4種類で目的に応じたブルーライト低減ができるようになっています。
僕のお気に入りは「ウェブサーフィン」です。
実際に、この記事を書いている数時間ほど、B.I.+をオフとオンの状態で作業しましたが、オンの方が目に優しいと感じました!
他社のブルーライト低減では、単純に画面が茶色くなるだけだったりしますが、このB.I.+機能は、画面の明るさを抑えたり、いろんな要素を組み合わせているのだと思います。
光量メーターは、機能が働いていることが分かっていいのですが、画面に真っ暗の画像を表示しても光量メーターがでないです。
B.i.+技術は、画面のコンテンツの明るさも検出しているとのことですので、それが目に見える表示があればよかったですね。
もちろん、表示されないだけで、正常に動いているとは思います。
PS4 Proで、モンハンワールドとNetflixのHDRを試してみた!
HDR対応ディスプレイということで、実際にHDRのコンテンツを表示してみました!
試したのは、PS4 Proの「モンスターハンターワールド」と、Netflixで配信されている「デアデビル」です。
NetflixもPS4のアプリから再生しています。
最初かなり戸惑ったのが、HDRオンにすると、画面が全体的に青味がかるということでした。
僕が普段使っているSONYブラビア X9300Cでは、HDRをオンにすると、茶色がかった色になります。
他のHDR機器を試したことがないので、機器によって色味が違うのかもしれません。
PCの画面も、HDRをオンにすると青味がかった色になるので、BenQ EW3270Uはそういう味付けのようです。
どれが正しいとかはないとは思います!
公式サイトの紹介画像を見ても、確かにHDR効果のイメージは青系になっていました。
では、実際にHDRの効果を見ていきましょう。
モンハンワールドでは、HDRオフのときは全体的に明るくて色が飛びがちになっています。
例えば、キャラの膝のあたりはHDRオフでは白飛びして、毛のモフモフ感がないですが、HDRオンにすると白飛びが抑えられ、毛の影が見えモフモフ感がでてきます。
ただシーンのチョイスが悪かったのか、ダイナミックレンジ的にちょっと分かりにくかったです。すみません。
デアデビルの方は分かりやすいです。
後ろの窓が、HDRオフでは完全に白飛びしていますが、HDRオンにすると、消えていたブラインドが見えるようになっています!
また、俳優の右ほっぺたも色が飛んでいますが、HDRオンでは細かい髭もしっかりと見えています。
やはりHDRオンの方が、白飛びが抑えられて、見えていなかった情報が見えて、映像に味が出る感じですね。
HDRオフでは、ちょっとビビッドが強すぎると思います。
目にやさしい!! 31.5インチ 4K/HDRモニター「BenQ EW3270U」開封・レビュー! まとめ
BenQから、目をいたわる最新のアイケア技術「B.I.+」を搭載した、31.5インチ4K HDR対応液晶ディスプレイ「EW3270U」が発売されました!
BenQ様からご提供いただいた製品を使って、レビューしました!
これまでは23インチのフルHDモニターを使っていたのですが、それでも十分な大きさでした。
しかし、31.5インチのモニターは単純に大迫力で、4Kという高解像度により、デスクトップの作業領域が一気に広くなりました!
「B.I.+」を使って作業をしてみたところ、B.I.+オフに比べて、オンにすると眩しさが抑えられ目に優しいことを実感できました!
部屋の照明の明るさによってもちゃんと変化してくれました。
他社の単なるブルーライト低減のように、単純に画面を茶色くするというものではないようです。
HDR機能もPS4のゲームとNetflixの動画で試しましたが、しっかりとその効果は見られました。
【ここがイイ!ポイント】
・最新のアイケア技術「B.I.+」を搭載して目に優しい。
・31.5インチの大画面で、4K/HDR対応。
・HDRコンテンツ視聴時もB.I.+を組み合わせて、目の負担を軽減できる。
・HDMI×2、DisplayPort、USB-TypeCと豊富な端子。すべてHDCP 2.2対応。
・HDRとB.I.+は専用ボタンでオンオフの組み合わせが可能。
【ここがイマイチ!ポイント】
・スマートフォーカスやアップコンバートなどはメニューを潜らないと設定できない。
【こんな人にオススメ!】
・長時間PC作業する人。
・目が疲れやすい人。
・ゲームや映画・アニメなどの映像コンテンツも見たい人。
・大画面で4K/HDR、かつ高機能のモニターが欲しい人。
とにかく大画面の大迫力で、作業領域が広がります!
目の前が画面でいっぱいになりますが、アイケア技術がしっかりしているので、目の負担を軽減できるのがいいですね!
31.5インチ、4K HDRで、かなり高機能なディスプレイです。
価格は現在Amazonで55,980円です!
スペックから考えると、バランスのいい価格だと思います。
また、27.9インチのモデル「EL2870U」もあります。
こちらはAmazonで48,889円です!
目に優しいというのは、かなり大きなポイントだと思います!
「BenQ EW3270U」おすすめです!
BenQ モニター ディスプレイ EW3270U 31.5インチ/4K/HDR/VA/DCI-P3 95%/USB Type-C/HDMI×2/DP1.2/スピーカー/アイケア機能B.I.+
BenQ ゲーミングモニター ディスプレイ EL2870U 27.9インチ/4K/HDR/TN/1ms/FreeSync対応/HDMI×2/DP1.4/スピーカー/アイケア機能B.I.+