新型 ソニー WH-1000XM5 !!
すでに多くのニュースサイトやYouTubeなどでレビューされていますが、高評価なレビューばかり。
僕は企業案件ではなく、
5万円のヘッドホンを完全自腹購入なので、
忖度なしのレビューをしました!!
その結果、案件レビューとは全く違う評価となってしまいました💧
でも、これは仕方ないですよねぇ…
「ほんとに進化した?」SONY ノイズキャンセリングBluetoothヘッドホン
「WH1000XM5」音質を徹底評価!!
画像:SONY公式サイト
ノイズキャンセリングヘッドホン/イヤホンでトップレベルの性能と知名度を誇る、ソニーの最新ハイエンドモデル、
「WH-1000XM5」が2022年5月27日に発売されました!
常にソニーの最新技術を導入している「1000Xシリーズ」の最新モデルになります。
前モデルWH-1000XM4が2020年9月発売だったので、2年近くぶりの後継機ですね。
画像:SONY公式サイト
YouTubeやブログでは、ソニーから提供いただいた方のレビューがありますが、
僕の場合は、この5万円のヘッドホンを自腹で購入したので、忖度ないレビューをお届けできると思っています💦
(ちなみにM4は発売当初 税込44,000円、M5は税込49,500円で5,500円値上がりしました💧)
1000Xシリーズは、2016年発売の初代のMDR-1000Xから2020年発売のWH-1000XM4まで大きなデザインの変更はありませんでした。
しかし今回のWH-1000XM5は、ついに大幅なモデルチェンジとなったのです!!
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4 (画像:SONY公式サイト)
1000Xシリーズは、ソニーのアクティブノイズキャンセリング技術の最先端を導入しています。
また、すべてのメーカーのノイズキャンセリング性能の中でもトップレベルです!
前モデルのWH-1000XM4でもかなりのノイキャン性能でしたが、最新モデルのWH-1000XM5はそれを超える
「1000Xシリーズ史上最大の進化を遂げた業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」とのことです!
画像:SONY公式サイト
前モデルのWH-1000XM4も購入レビューしましたが、正直その前のモデルWH-1000XM3からデザインも性能も大きな進化はなかったので、今回のWH-1000XM5はめちゃくちゃ楽しみですね。
発表直後に速攻予約して、発売日に入手したので、旧モデルWH-1000XM4と比較しながら、音質やノイズキャンセリング性能をガッツリとレビューしていきます!
ちなみに、旧モデルのWH-1000XM4も併売されるとのことらしく、M4とM5のどちらを選べばよいかの結論もバッチリ書きましたので、参考にしてください!!
1000Xシリーズ、待望のメジャーモデルチェンジ!!
一体、音質・ノイキャンはどれだけ進化したのか!!??
【ソニー史上最大進化】ソニーノイキャンBluetoothヘッドホン「WH-1000MX5」をチェック!!
完全ワイヤレスタイプのWF-1000XM4のレビューもあります!!
スペック比較・特徴
WH-1000XM5のスペックを旧モデルWH-1000XM4と比較しました。
性能がよくなったと思われる項目は、太字にしました!
項目 | WH-1000XM5 | WH-1000XM4 |
発売日 | 2022年5月27日 | 2020年9月4日 |
型式 | 密閉, ダイナミック | 密閉, ダイナミック |
ドライバーユニット | 30mm ドーム型 | 40mm ドーム型(CCAWボイスコイル採用) |
感度 | 102 dB/mW(有線接続時、POWER ON時) 100 dB/mW(有線接続時、POWER OFF時) |
105dB/mW(有線接続、POWER ON時 1kHzにて)、101dB/mW(有線接続、POWER OFF時 1kHzにて) |
マグネット | ネオジウム | ネオジウム |
再生周波数帯域 | 4Hz – 40,000Hz (JEITA) | 4Hz – 40,000Hz (JEITA) |
インピーダンス | 40Ω (有線接続、POWER ON時) 16Ω(有線接続、POWER OFF時) |
40Ω (有線接続、POWER ON時 1 kHzにて)、16Ω(有線接続、POWER OFF時 1 kHzにて) |
コード長 | 約1.2m | 約1.2m、OFC線、金メッキステレオミニプラグ(ヘッドホンケーブル) |
コードタイプ | 片出し(着脱式) | 片出し(着脱式) |
入力プラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ | 金メッキL型ステレオミニプラグ |
質量 | 約 250g | 約 254g |
電源 | DC3.8V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 | DC3.7V : 内蔵充電式リチウムイオン電池 |
充電時間 | 約3.5時間 | 約3時間(フル充電) (1.5AのACアダプター使用時) |
充電方法 |
USB充電 | USB充電 |
電池持続時間(連続音声再生時間) |
最大30時間(NC ON時)、最大40時間(NC OFF時) | 最大30時間(NC ON時)、最大38時間(NC OFF時) |
電池持続時間(連続通話時間) | 最大24時間(NC ON時)、最大32時間(NC OFF時) | 最大24時間(NC ON時)、最大30時間(NC OFF時) |
電池持続時間(待受時間) | 未公開 | 最大30時間(NC ON時)、最大200時間(NC OFF時) |
音声入力端子 | ステレオミニジャック | ステレオミニジャック |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.2 | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 |
出力 | Bluetooth標準規格 Power Class1 | Bluetooth標準規格 Power Class1 |
最大通信距離 | 約10m | 見通し距離 約10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) | 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz) |
対応Bluetoothプロファイル | A2DP, AVRCP, HFP, HSP | A2DP(Advanced Audio Distribution Profile)、 AVRCP(Audio Video Remote Control Profile)、 HFP(Hands-free Profile)、 HSP(Headset Profile) |
対応コーデック | SBC, AAC, LDAC | SBC, AAC, LDAC |
対応コンテンツ保護 | SCMS-T | SCMS-T方式 |
伝送帯域(A2DP) | 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling) 20Hz-40,000Hz(LDAC 96kHz sampling 990kbps) | 20Hz – 20,000Hz(44.1kHzサンプリング時) / 20Hz – 40,000Hz(LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 時) |
付属品 | USBケーブル/保証書/キャリングケース/接続ケーブル/リファレンスガイド | 充電用USB(Type-C)ケーブル(A-C)/保証書/キャリングケース/航空機用プラグアダプター/接続ケーブル/取扱説明書 |
単純にスペック表で比べると、WH-1000XM5はM4よりも4gほど軽くなり、バッテリー持続時間が38時間から40時間へと2時間長くなったこと、Bluetoothのバージョンが5.2になったことくらいです。
しかし、WH-1000XM5の一番の進化ポイントは、デザインの大幅な変更、ノイズキャンセリング性能のアップなので、スペック表ではわからないですね。
デザインについては、実機のレビューで詳しく見ていきますが、M4までのイヤーカップをヘッドバンドの2点で支えた一体化したようなデザインから、1本の支柱で接続したようなデザインになったところです。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4 (画像:SONY公式サイト)
画像を見てもらえばわかるように、WH-1000XM4よりも更にシンプルでスマートなデザインになりましたね。
画像:SONY公式サイト
ノイズキャンセリング性能については、これまでノイキャン用のマイクが左右2個だったのに対して、M5では4個ずつになり収音精度が上がったとのこと。
さらに、ノイキャン用のプロセッサーQN1を統合プロセッサーV1と組み合わせることでノイキャンの制御がよくなったようです。
画像:SONY公式サイト
ただ、ノイキャン性能については実際に試してみないとわからないので、これも実機のレビューで詳しく見ていきましょう!
そしもちろん、音質についてもです!
音質と言えば、スペック表を見て一番気になったのが、ドライバーサイズがこれまでの40mmから30mmに小さくなったことです💦
ドライバーサイズは音質にダイレクトに影響する部分なので、これが小さくなってしまったというのはどういうことなのでしょうか?
これについて、オーディオ機器ニュースサイトのAV Watchで次のような記載がありました。
ユニット口径が従来の40mm径から小型化しているが、プロセッサーなどの部品の増加や本体重量の軽量化に対しての考慮だけではなく、今回のドライバー設計により、ノイズキャンセリング性能と音質がソニーの求めていたクオリティに到達する最適なサイズとして、30mm径を採用したという。
引用:AV Watch
要するに「30mmでも音質に問題なく、軽量化できたんだよ」ってことなのですが、ん~、どうなんでしょうか?
40mmと30mmの絶対的な差を設計で埋められるのでしょうか。
いや、埋められたとして、それだけの技術があるなら40mmで更に高音質にして欲しかったような、、、💧
こればかりは実際に音を聴いてみないと分からないですね!
その他のこれまでソニーのヘッドホンにあった、アンビエントサウンド(外音取り込み)モード、スピーク・トゥ・チャット、クイックアテンションモードなど、最先端の機能も引き続き搭載されています。
デザインがよりシンプル&スマートになった!
ドライバーサイズが小型化したのがどう影響するのか、めちゃくちゃ気になる💦
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開封・外観 レビュー
開封・専用ケース
それでは開封していきます!
外箱は、最近のソニー製イヤホン/ヘッドホンでは定番となった、再生紙を使用し たエコパッケージです。
ただ、これまでのエコパッケージはイヤホンだったので小さかったですが、今回は普通に大きいので驚きです!
iPhone XS Max (6.5インチ)と並べてみるとこんな感じ。今まで再生紙のパッケージは小さかったのでなんか違和感あります💧
では開封していきましょう。
スリーブを外します。
フタを開けると、専用ケースが現れました!
ケースにくっついていた封筒のようなものには、紙類が入っていました。
専用ケースをじっくり見ていきましょう!
上面です。フラットですね。
サイドから見るとこんな感じ。
裏側です。
表面はファブリック素材です。
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ケースのフタを開けると、、、ヘッドホン本体が登場!
ぴったり収納されていて、なんか高級感があります。
中央の部分がマグネット式のフタになっており、そこを開けると付属品が収納されていました。
付属品は、充電用のUSBケーブル(Type A – Type C)と有線接続用のケーブル(3.5mm – 3.5mm)です。
前モデルのWH-1000XM4までは、飛行機用のイヤホン端子変換アダプター(航空機用プラグアダプター)が付属していましたが、今回はなくなってしまいました(まあ、僕は使ったことないですが)。
WH-1000XM4に付属の航空機用プラグアダプター
WH-1000XM5のケースを、前モデルWH-1000XM4のケースと比べてみました。
WH-1000XM5は一回りか二回り大きくなりました。
厚みも若干WH-1000XM5の方が厚いですね。
収納方法を比べると、WH-1000XM4はイヤーカップを90°回転させるスイーベルと、更に内側に折りたたむ機構によってかなりコンパクトになりますが、WH-1000XM5はスイーベルのみなので収納の面積が大きくなってしまいます。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
ケースが大きくなってしまい、付属品も減ってしまった💧
コンパクトにできるのが1000Xシリーズの特徴だったのに、これはかなり残念…
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ヘッドホン本体
お待たせしました!本体の外観を見ていきましょう!
本体を最初に触った時の感想は「めっちゃ上質!!」でした!
表面がマットな仕上げで、なんというかしっとりとした独特の触り心地があります。
素材はプラスチックなので、AirPods Maxの金属的なのとはまた違う高級感があります。
他社のヘッドホンとは一線を画す、シンプルでスタイリッシュなデザインですね。
1000Xシリーズは、初代から大きなデザインの変更はなかったのですが、今回M5では大きくデザインが変わりました。
実際に旧モデルのWH-1000XM4と並べて比較してみましょう!
写真の左側が新モデルのWH-1000XM5、右が旧モデルのWH-1000XM4です。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
並べてみると、かなり違うのが分かりますね。
イヤーカップからヘッドバンドに至るまで、すべてが変わりました。
特にイヤーカップのデザインは大きく変わりました。
また、ヘッドバンドの接合部もこれまでは2点で支えていたのが1点になり、これが従来よりもシンプルなデザインに見せています。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
イヤーカップの接合部は1点になった。
ケースのところでも述べましたが、イヤーカップは90°回すスイーベル機構はありますが、内側に折りたたむことができなくなりました。
これはほんとに残念です。
M4では露出されていたセンサーもM5では隠され、シンプルなデザインにこだわったことが分かります。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
合皮の見た目も大きく変わりました。
M4ではしわのある合皮でしたが、M5ではしわのないシンプルな見た目になりました。
耳が収まる部分の形状もM5とM4で変わりました。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
このように、M4からデザインが完全に一新されたのがわかります!
では細部を見ていきましょう。
右のイヤーカップには充電用のUSB-C端子があります。
左側には電源ボタン(ペアリングボタン)、ノイキャンと外音取り込みモードの変更ボタン、有線接続用の3.5mmオーディオ端子があります。
隙間からオレンジ色が見えているのはノイキャンと外音取り込み用のマイクですね。
イヤーパッドはかなり柔らかく、触り心地もいいです。
低価格のヘッドホンには絶対にない感触ですね。
ヘッドバンドの長さ調節はシリンダーのような無段階調節です。
片側だけを最大まで伸ばすとこんな感じです。
触り心地は「上質」で、高級感がある!
デザインもシンプルになって好みだけど、やはり折りたたみがなくなったのがイタイ💧
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操作感
デザインは大きく変わりましたが、操作方法はこれまでと同じで右のイヤーカップのタッチパネルによる操作です。
タッチ式のヘッドホンは誤操作が多くなりがちですが、WH-1000XM5はセンサー面が広いので、誤操作が少なく非常に操作しやすいです。
ヘッドホンを外すと音楽再生が停止する機能も搭載しており、便利ですね。
他にもヘッドホンを外した状態で15分後に自動電源オフする機能や、自分が声を出すと自動的に外音取り込みモードに変わるスピーク・トゥ・チャット機能など、非常に機能が豊富です。
ノイズキャンセリングの最適化が自動になりました!
意識せずとも環境音に合わせて最適なノイキャンを効かせてくれるようです。
従来モデルでは、静かな場所でボタンを押すことで最適化する必要があったので、これは大きな進化でしょう。
操作系や機能は従来モデルを踏襲!!
操作性もよく、非常に多機能!!
ソニー以外でこんなに多機能なヘッドホンはない!
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音質&機能 評価・採点!!
(SONY WH-1000XM4とも比較)
それでは、WH-1000XM5を実際に使ってみて、機能性のチェックや、音を実際に聴いた音質評価をしました!
やはり音質は一番気になりますよね。
ノイキャンBluetoothヘッドフォンでトップを争うほど売れた、旧モデル ソニー WH-1000XM4と比較しました!
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外観・機能評価
画像:SONY公式サイト
外観や機能性について、僕自身が感じた評価を表にしました。
あくまでも僕一個人の主観であることをご理解くださいね。
項目 | [NEW] SONY WH-1000XM5 |
SONY WH-1000XM4 |
デザイン | 触った瞬間に「上質」と感じる。 マットな触り心地や、滑らかな動きが素晴らしい。 |
高級感はあまり高くないがスマートな感じ |
フィット感 | フィット感は非常に高い。締め付けも強すぎず、弱すぎず、ちょうどよい。 耳の周りの皮膚への当たり具合はM4の方が若干よいかも。 |
耳をすっぽり覆ってくれる しめつけ感はほとんどない 軽いので長時間聴いても疲れなさそう |
ノイズキャンセリング性能 | ノイキャン性能がM4よりも悪くなった ただし、今まで気になっていたホワイトノイズがほぼなくなった 車のエンジン音を10としたとき、3.5くらいに小さくなる |
ノイキャン性能はかなり高い 車のエンジン音を10としたとき、2~3くらいに小さくなる |
遮音性 | 耳を覆うのでそれだけで遮音性が結構ある | 耳を覆うのでそれだけで遮音性が結構ある |
音漏れ | ほどんど聴こえない | ほどんど聴こえない |
携帯性 | イヤーカップを90°フラットにできるが、M4のように折りたためないので、面積は大きくなる | フラットからさらに内側に織り込めるので、オーバーイヤーとしてはコンパクトにできる |
イコライザ | プリセットに加えて自分のオリジナルもつくれる DSEE Extremeによるハイレゾ変換、CLEAR BASSによる低音増強など可能 どのアプリで再生していてもイコライザが有効になる |
プリセットに加えて自分のオリジナルもつくれる DSEE Extremeによるハイレゾ変換、CLEAR BASSによる低音増強など可能 どのアプリで再生していてもイコライザが有効になる |
アプリについて | 機能が非常に豊富 逆に使いたい機能を見つけるのに手間取る どのアプリで再生していてもイコライザが使える |
機能が非常に豊富 逆に使いたい機能を見つけるのに手間取る どのアプリで再生していてもイコライザが使える |
デザイン:WH-1000XM5のデザインは、WH-1000XM4よりも部品がより一体型となり、更にシンプルでスタイリッシュになりました。
特に、ヘッドバンドとイヤーカップの接続部分が大きく変わりましたね。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4 (画像:SONY公式サイト)
人間の感性というか「慣れ」というのは恐ろしいもので、スタイリッシュで先鋭的なデザインだと思っていた今までの1000Xシリーズのデザインが、WH-1000XM5を見た後だと、なんだか野暮ったく見えてしまいますね。
質感は、触った瞬間に「上質だわコレ」と感じるマットな触感に、イヤーカップの滑らかで安っぽくない動きが素晴らしいです!
フィット感:WH-1000XM5のフィット感はかなりいいです。
イヤーパッドの柔らかさも絶妙で、ヘッドバンドの締め付け感も強すぎず、弱すぎず、ちょうどよい感じですね。
M4もかなりよく、正直なところM4を超えてはいません。
むしろ、イヤーパッドがすくし細くなったせいかイヤーパッドが当たっている感覚はM4の方が自然だと感じました。
ノイズキャンセリング性能:別項目に詳しく書きました。
【ソニー史上最大進化】ソニーノイキャンBluetoothヘッドホン「WH-1000MX5」をチェック!!
音漏れ:X JapanのSilent Jelousyを少し大きめで再生したとき、かなり近づかないと音漏れは聴こえません。
電車の中でも安心して音楽を聴けます。
1000Xシリーズはこれまでも音漏れはかなり少ないですね。
携帯性:イヤーカップを90°回転させて(スイーベル)高さを抑えて専用ケースに収納できます。
WH-1000XM4までは、さらに折りたたむことでヘッドホンとしてはかなりコンパクトにすることができましたが、WH-1000XM5では折りたたみ機能がなくなったのは残念です。
そのため、専用ケースも従来までの1000Xシリーズより大きくなってしまいました。
左:新モデルWH-1000XM5、右:前モデルWH-1000XM4
オーバーイヤーヘッドフォン自体、携帯性を求めるものではありませんが、それでもワイヤレスヘッドホンは外で使うことも多いので携帯性が悪くなったのは個人的にはマイナスポイントですね💧
イコライザー:ソニーのワイヤレスイヤホン/ヘッドホン専用アプリ「Headphones Connect」で、イコライザーを調節できます。
ソニーはイコライザー細かく設定できるのが魅力の一つで、プリセットでも多くパターンが用意されています。
また、イコライザーの調節とは別に低音を強くする「CLEAR BASS」もあり、結構低音をズンズンさせることができます。
デフォルトでも結構低音寄りのサウンドバランスですが、さらに低音を強くできます。
また、イコライザーで無理やり低音を上げると音が割れたり破綻してしまうヘッドホンやイヤホンがよくありますが、WH-1000XM5は十分余裕を持った低音を鳴らしてくれるのはさすがといったところですね!
アプリ:ソニーのアプリ「Headphones Connect」はかなり高機能です。
自分が喋る(声を出す)と自動的に外音取り込みモードになったり、現在地によって設定したノイキャンに自動変更するなど多くの機能が使えます。
ただまあ、そこまでの機能が必要かなとは思いますが。
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ノイズキャンセリング評価
画像:SONY公式サイト
今回、ソニーは「1000Xシリーズ史上最大の進化を遂げた業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」とうたっています。
結論から言いますと、
ノイキャン性能はM4よりも低くなりました💦
あくまでも僕自身が実際に購入して比較した評価なので、他の人は分かりません。
しかし、WH-1000XM4と何度も比較しました。
具体的には次の方法で確認しました。
- 「JRの電車内の音」を録音したもの(アナウンスもあり)を、自宅の5.1.2chのオーディオシステムで再生した音がどれだけキャンセルされるか。
- エンジンをかけた自動車内のエンジン音がどれだけキャンセルされるか。
どちらの方法も旧モデルのWH-1000XM4の方がノイズを強くキャンセルしました。
他のニュースサイトの記事で、人の声も抑えるようになったとありましたが、電車のアナウンスがM5の方が特に強くキャンセルしているとは感じませんでしたね。
ノイキャン性能を数値化するなら、そのまま耳で聞いた音量が10としたとき、
WH-1000XM4は2くらいまで抑えていましたが、WH-1000XM5は3.5といったところですね(あくまで感覚的なものですが)。
結構明らかな違いがありました。
ただ、WH-1000XM4まではノイキャンをオンにしたとき、ホワイトノイズが結構聴こえており、静かな室内などでは気になるレベルでした(外では分かりませんが)。
ところが新モデルWH-1000XM5では、ホワイトノイズがほとんど聴こえなくなりました!!
これはかなり大きなポイントでしょう。
画像:SONY公式サイト
まるで、ホワイトノイズを抑えた代わりにノイキャン性能が下がってしまったという、トレードオフのような感じです。
室内で使うならホワイトノイズがかなり低減したWH-1000XM5が最適で、
電車内など外で使うならノイキャン性能が高く、コンパクトに折りたためるWH-1000XM4が最適ですね!
(外ではホワイトノイズは気にならないので)
本当に最大進化を遂げたノイキャン性能なのだろうか、、、
どう聴いてもM4の方がノイキャン高いんだよな~💧
ホワイトノイズはめちゃくちゃ少なくなってるけど!
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音質評価
画像:SONY公式サイト
WH-1000XM5で実際に音楽を聴いての音質評価です!
音質について採点しました。
やはりこれが一番気になるところですね。
音質も旧モデルのソニー WH-1000XM4と比較しました。
音質評価に使った曲・条件
・Silent Jealousy(2014 Remaster)(X Japan)
・Bohemian Rhapsody (2011 Mix)(QUEEN)
・Can You Keep A Secret? (2018 Remastered)(宇多田ヒカル)
すべてFLAC 96kHz/24bit
プレイヤー:Galaxy Z Fold3 5G(SC-55B)
WH-1000XM5はBluetooth(LDAC)で接続
WH-1000XM4はBluetooth(LDAC)で接続
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項目 | [NEW] SONY WH-1000XM5 |
SONY WH-1000XM4 |
バランス | 好みがあるので採点なし | 好みがあるので採点なし |
かなり低音寄り | かなり低音寄り | |
高音の音質 | 7 | 7 |
若干の頭打ち感がある | 若干の頭打ち感がある | |
中音の音質 | 8 | 8 |
低音にかぶり気味 | 低音にかぶり気味 | |
低音の音質 | 7 | 7 |
かなりブーミーな感じ 他の音をぼやけさせる Jポップ向き? |
かなりブーミーな感じ 他の音をぼやけさせる Jポップ向き? |
|
解像感 | 8 | 8 |
音質自体はいいが、少しぼやけた感じ 全体的に膜を1枚かぶせてる感じ M4よりわずかにノイジーさがなくなったかもしれない。 (8が8.2点になった感じ) |
音質自体はいいが、少しぼやけた感じ 全体的に膜を1枚かぶせてる感じ |
|
合計 (100点換算) |
30/40点 (75/100点) |
30/40点 (75/100点) |
採点は10点満点
有線接続 | 有線+ノイキャンでは、かなりクリアな音質になる。 M4の有線+ノイキャンと比較すると、音圧が弱く高音部分も出ていない。有線接続ではドライバーの素の性能(大きさの違い)が如実に表れるのかもしれない。 有線のみだと安いラジオのように音がショボくなる。 |
有線+ノイキャンでは、クリアで高音質になる。 有線のみでもそこそこの音質だが、有線接続して電源をオンにするとかなり高音質になる。 |
|
外音取り込み | M4よりも更に自然な外音取り込み | 他社に比べて自然な外音取り込み |
点数とグラフを見てお分かりだと思いますが、
WH-1000XM5は、旧モデル(M4)と、
音質はほぼほぼ同じでした!!
あえて、、、、あえて違いを無理やり見つけるなら、M5の方が若干ノイジーさが減少した気がします(気のせいかも)。
まあ、WH-1000XM3からM4のときも音質は変わらなかったので、Bluetoothという無線を使う限り、音質自体はもう頭打ちなのかもしれません。
ただ今回はドライバーサイズが40mmから30mmにサイズダウンしたのがどうなるか心配でしたが、むしろ30mmの小型になったのに音質が変わらないっていうのはすごいとも言えます。
ですが、それなら40mmのドライバーならもっと高音質になったのでは、、、?なんて思っちゃいますね。
音のバランス:WH-1000XM5の音のバランス傾向は、WH-1000XM4と同じで、低音が強めのドンシャリ系です。
ソニーらしい音質で僕は結構好きですが、低音がブーミー気味で中音域にまでちょっと影響を与えてしまっています。
ただ、音のバランスは好みがあるのでどちらがいいということはできません(なので採点なしです)。
音質:音質はBluetoothヘッドホンではかなりいい部類です!
ただ、全体的に膜を一枚被せたような解像感になっています。
音のバランスで述べたようにブーミー気味の低音域が中高音にまで被ってしまっているせいでしょう。
Bluetooth接続ではなく、有線接続で聴いたときにM5とM4で大きな違いがありました。
M5もM4も有線接続したときでも電源をオンにできて、ノイキャンを使うことができます。
(ヘッドホンによっては、有線接続では電源をオンにできないものもあります)
WH-1000XM5を「有線接続+ノイキャン」で使ったとき、被っていた膜がなくなってかなりクリアな音質になりました!
これはM4でも同じで、有線+ノイキャンは音質を追求する人にはお勧めです!
ただ、「有線接続で電源オフ」の場合は、ラジオのようなやせ細った音になってしまいます。
M4では電源オフでもそこそこの音質だったので、ここではドライバーサイズの大きさによる素の性能が如実に出るのかもしれませんね。
画像:SONY公式サイト
【ソニー史上最大進化】ソニーノイキャンBluetoothヘッドホン「WH-1000MX5」をチェック!!
解像感:音質でも述べたように、低音のブーミーさが中高音にまで影響して、解像感を悪くしています。
ただ、他社の低価格なヘッドホンよりは圧倒的に解像感はありますし、同価格帯のものと比べても特に劣っているというわけではないです。
個人的にこれまで聴いたBluetoothヘッドホンで解像感が高いのは、SHUREのAONIC 50とAppleのAirPods Maxですね。
外音取り込み:かなり自然な外音取り込み音です!外音取り込みモードでヘッドホンを外したり装着したりすると違和感がないのがよくわかります。
安いモデルでは外音取り込みが「いかにもマイクを通した音」というのがよくありますが、WH-1000XM5はそんなことはないですね。
M4でも自然な外音取り込みでしたが、M5ではマイクの数が倍に増えたのもあり、さらに自然になっています。
音質はM4とほぼ同じだったのは残念
ドライバーサイズを40mmのままにして、音質を上げて欲しかったなぁ
【ソニー史上最大進化】ソニーノイキャンBluetoothヘッドホン「WH-1000MX5」をチェック!!
【まとめ】待望の後継機 SONY「WH-1000MX5」レビュー!!
音質を評価・採点!
ハイスペックなノイキャンヘッドホンが大好きな多くの人が待ち望んだ、
ソニー 1000Xシリーズの最新モデル
ソニー「WH-1000MX5」が発売されました!
ソニー自身が「1000Xシリーズ史上最大の進化を遂げた業界最高クラスのノイズキャンセリング性能」と誇る本製品は、一体どれだけ進化したのでしょうか?
約5万円と旧モデルより5,500円値上がりした本商品を自腹購入して、忖度なしのレビューをしました!
【ここがイイ!ポイント】
- デザインが大きく変わり、よりシンプルでスタイリッシュになった
- Bluetoothヘッドホンの中では高音質
- ノイズキャンセリング時でもホワイトノイズがかなり少ない
- イコライザーで好みにバランスを調整&CLEAR BASSによりさらに低音アップ
- DSEE EXTREMEでSD音源をハイレゾ相当にアップコンバート
- 非常に自然な外音取り込み音
- 有線接続だとさらにすばらしい高音質
【ここがイマイチ!ポイント】
- ノイキャン性能がM4よりも低くなった
- 価格が高い(旧モデルよりも更に5,500円値上がり)
- 音質が旧モデル(WH-1000XM4)との違いがほとんどない
- スイーベルのみで折りたたみできなくなった(コンパクトにできない)
- aptX、aptX HDには非対応(しかしSBCでも高音質)
【こんな人にオススメ!】
- 自宅など室内中心で使う人
- 有線接続でも高音質なBluetoothヘッドホンが欲しい人
- 1000Xシリーズが好きで、新しいデザインに魅力を感じる人
- ただのヘッドホンを超えた、近未来的なガジェットが欲しい人
長く使われたデザインから大きく変わり、よりスタイリッシュになり新鮮さがでたのは好印象です。
しかし、それ以外の中身の部分、音質とノイキャン性能が期待以下でした。
特にノイキャン性能はぶっちゃけ悪くなりました💦
公式でも一番の売りにしていたはずなのに、一体どういうことなのでしょうか、、、。
ただ、その代わりと言っては何ですが、ノイキャン時のホワイトノイズが激減したのは嬉しいですね。
どうやら旧モデルのWH-1000XM4も併売とのことで、M4とM5のどちらを買ったらよいかは次のような条件に合う場合だと思います!
- WH-1000XM5を選択:
自宅や室内など比較的静かな環境で使うのがメインの場合
(ホワイトノイズが小さいので) - WH-1000XM4を選択:
電車内や街中など雑音の多い外で使うのがメインの場合
(ノイキャン性能が高く、コンパクトに折りたためるので)
併売ということを考えても、新型だからといってあえてWH-1000XM5を選ぶ必要はないでしょう!
自分の使用環境に合ったモデルを選ぶのが正解です!
M4も併売なので、
室内で使うのがメインならM5、
外で使うのがメインならM4がイイね!!
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WH-1000XM5を昨日購入して、装着して、
えっと思うほど、ノイズキャンセリングの性能が劣っているのに、一晩悶々として、検索してこちらにたどり着きました。
ノイキャン性能が悪いので、不良品じゃないかと店に行こうと思っていたけど、同じに感じていた人がいたとすると、製品としても、こんなもんなんでしょうね。残念です。
obinさん
コメントありがとうございます!
M4と比べると確実にノイキャン性能は下がってますね。
ただ、それでも他社よりは高い性能ではあります^^;
本文にも書きましたが、M4はノイキャン性能が高いですが、その副作用的にホワイトノイズも結構ありました。
M5ではホワイトノイズを抑える代わりにノイキャン性能が下がってしまったイメージです。
大々的にノイキャン性能が上がったと宣伝していたので残念です。
しかし価格コムのレビューを見てると、M4よりよくなったという人もいてるので、気になるようでしたら一度お店に持っていってもいいかもです。
店頭のデモ機と自分のを比較するのもいいかもしれません。
よろしくお願いします(^^)