この記事のXP-EXT1をはじめ、Dolby Atmosを楽しむ方法(バーチャルサラウンドやリアルスピーカーの設置方法)はいくつかあります。
ついに念願の『天井スピーカー』を設置できたので、これまで経験した、Atmosのいろいろな方法について、
サラウンド感を比較・採点しました!!
ドルビーアトモスの環境構築に悩んでいる方は、参考にし頂ければと思います!!
ヘッドフォンでサラウンドスピーカーを再現!!
XP-EXT1 購入レビュー&評価!!
JVCケンウッドのビクター(Victor)ブランドから、
実際のスピーカーの音場をヘッドフォンで再現する技術
頭外定位音場処理技術「EXOFIELD」(エクソフィールド)を搭載したワイヤレスシアターシステム
「XP-EXT1」が2020年8月8日に発売されました!
ヘッドホンなのに、実在するスピーカーから音が出ているように感じるというこの技術に、僕はめちゃくちゃ興味を持ったので、発表されてすぐに予約しました!
発売日に届きましたので、実際に使ってみて、その音質やドルビーAtmosの再現性などをレビューしました!
リアルスピーカーによるドルビーアトモスよりも、XP-EXT1のEXOFIELDによるドルビーアトモスの方が立体感がでるかどうか
をバッチリ聴き比べました!
気になっている方も多いと思いますので、ぜひご覧ください。
本当に7.1.4chのドルビーアトモスをヘッドフォンで再現できるのか!?
これはめちゃくちゃ楽しみ!!
【革新的!!】ヘッドホンなのにスピーカーで聴いているようなサラウンド体験!!「XP-EXT1」をチェック!!
👇 XP-EXT1のレビューを動画でアップしました!!
👇 XP-EXT1の詳細については、こちらの記事をチェック!!
開封・外観レビュー
開封
それでは開封していきましょう!
今回はダンボールの開封からいきます!
ヨドバシドットコムで購入しました。
そして、ダンボールを開けましょー。
おー!
XP-EXT1の箱が現れました!
箱は結構大きいです。
iPhone XS Maxと比べるとこんな感じ。
初回生産限定には、「Dolby Atmosのデモコンテンツ」のBlu-ray、「映画ボヘミアンラプソディーの4K Ultra HD BD+2Dブルーレイ」が付いています!
さあ、今度こそ商品の外箱を開けます!
パカーーー!!
特典のBlu-rayがありますね!
まずは付属品。
プロセッサー部用のACアダプター、それに繋ぐ電源ケーブル、EXOFIELD設定するときの有線ケーブル、ヘッドホン充電用のUSB A⇔microUSBケーブルです。
ヘッドホン充電用のUSB ACアダプターは付属していません。
そして、取扱説明書など紙類。
箱から、発泡スチロールの梱包を取り出します。
初回特典の映画「ボヘミアンラプソディー」のUltra HD BDとBDのセットが入ってました!
初回限定特典のディスクです。
僕はボヘミアンラプソディーより、Dolby Atmosデモディスクが嬉しいですね!
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外観(プロセッサー部)
さあお待ちかね、本体(プロセッサー部とヘッドホン部)の開封と外観のチェックに行きましょう!!
よくある保護袋に入ったプロセッサー部。
ジャジャーーーーン!!
プロセッサー部ですね!
大きさは、BDレコーダーなどに比べるとかなり小さくて、軽量です。
外観を見ていきましょう!
上面です。
上面の手前側には、操作ボタンや現在の接続端子などを示すランプなどがあります。
正面です。
写真では三重肉ですが、正面にはEXOFIELDの設定時に、ヘッドホン部と有線接続するための端子があります。
右側面、左側面は何もありません。
背面です。
背面には端子類が集中しています。
HDMI出力(eARC対応)×1、HDMI入力×3があり、3台のHDMI機器を接続できます。
光オーディオ端子の出力/入力、アナログ入力があるので、HDMI以外の機器も接続可能です。
底面には型番やシリアルナンバーなどが書いてありますが、注目すべきは底面にも設定スイッチがあることです。
アナログ入力からの出力が小さいときに調節する「ATT」(アッテネーター)スイッチ,
HDMIで機器の電源などを連動させる「HDMI CEC」のオン/オフスイッチがあります。
外観(ヘッドホン部)
ヘッドホン部の開封と外観を見ていきましょう!
発泡スチロールに収まっています。
付属品に、柔らかい布製の巾着袋がありました。
さあ、取り出しました!
外観はこんな感じです。
可もなく不可もなくといったデザインですね。
個人的に悪くはないです。
前から見たところ
後ろから見たところ
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上から見たらこんな感じです。
バンドの長さ調節は、無段階式です。
頭頂部にXOFIELDのマークがあります。
イヤーパッドは結構厚めですが、柔らかいです。
右のイヤーカップには、EXOFIELD設定用の有線端子、入力切替ボタン、EXOFIELDのオンオフボタンがあります。
左のイヤーカップには、充電用のmicroUSB端子と、半分隠れてしまっていますが、電源ボタンがあります。
んー、今ならmicroUSBではなく、USB TypeCにして欲しかったですね。
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プロセッサー部とヘッドホン部を一緒に並べました。
こうして見るとカッコイイですね!
デザインも質感も良くも悪くもない感じ
でも11万円ということを考えると、もう少し高級感を出して欲しかったかなぁ
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個人特性の設定&アプリ(EXOFIELD THEATER)
初期設定を行います。
XP-EXT1は、個人特性と言って、個人ごとの耳の形などによる聴こえ方の違いを設定することができます!
仕組みとしては、ヘッドホンから鳴る信号を、ヘッドホンの中にあるマイクで記録します。
人によって記録された信号は違うのですが、これを多くの人の聴こえ方で作ったデータベースと照合し、一番自分に近いデータを使って最適なものを構築するというものです。
文字にすると難しそうですが、実際にやることは、ヘッドホンとプロセッサー部を有線接続して、アプリで2回タップするだけです。
では設定していきましょう!
プロセッサーユニットとスマホをBluetoothで接続します。
(ヘッドホンとスマホではありません)
プロセッサー部とヘッドホンを付属のケーブルで接続します。
ヘッドホンを耳に装着して、アプリを起動します。
後は「START MATCHING」→「スタート」の順でタップすれば、テスト信号が鳴り、測定が開始されます。
テスト信号はホントに短く、すぐに鳴り終わります。
AVアンプの音場自動調整の「Audyssey MultEQ」なんかは、結構デカい音が何度も鳴るので、そういうのを想像していましたが、ほんとに一瞬音が鳴っただけでした💦
ほんとにこれで個人特性を測定できるのだろうか、、、とちょっと不安になったくらいですw
後は何もせずに待っていれば、自動的にデータを生成し、スマホからプロセッサーユニットまで転送もしてくれます。
個人特性のデータは6つまで保存でき、さらに4人のユーザーにそれらを割り振ることができます。
なので、4人でXP-EXT1を使い回すことができます。
個人特性の設定はめちゃくちゃ簡単!
あっという間に終わるよ
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音質&機能 評価・採点!!
(SONY WH-1000XM3とも比較)
XP-EXT1は、音楽よりも、主に映画などのサラウンドを聴くことをメインに開発されていますが、ヘッドホンそのものの音質を評価をするにはやはり音楽を聴くのが一番わかりやすいです。
ということで、XP-EXT1のヘッドホン部分を実際に使ってみて、機能性のチェックや、音を実際に聴いた音質評価をしました!
分かりやすいように、ノイキャンBluetoothヘッドフォンでトップを争うメジャーな、ソニー WH-1000XM3と比較しました!
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外観・機能評価
ヘッドホン部分の外観や機能性について、僕自身が感じた評価を表にしました。
あくまでも僕一個人の主観であることをご理解くださいね。
項目 | Victor XP-EXT1 (ヘッドホン部) |
SONY WH-1000XM3 |
デザイン | 高級感はあまり高くない 可もなく不可もないデザイン |
高級感はあまり高くないがスマートな感じ |
フィット感 | 耳をすっぽり覆ってくれる 若干のしめつけ感がある 少し重いので長時間は疲れるかも |
耳をすっぽり覆ってくれる しめつけ感はほとんどない 軽いので長時間聴いても疲れなさそう |
ノイズキャンセリング性能 | なし | ノイキャン性能はかなり高い 車のエンジン音を10としたとき、2~3くらいに小さくなる |
遮音性 | 耳を覆うのでそれだけで遮音性がある程度ある | 耳を覆うのでそれだけで遮音性がある程度ある |
音漏れ | ほどんど聴こえない | ほどんど聴こえない |
携帯性 | 折りたたみ機能はなく、携帯性は低い ただし外で使うことを想定して開発されていない |
フラットからさらに内側に織り込めるので、オーバーイヤーとしてはコンパクトにできる |
イコライザ | プリセットはないが、自分でオリジナルを作れる (プロセッサー部とセットで使用するので、スマホと直接Bluetooth接続はできない) |
プリセットに加えて自分のオリジナルもつくれる DSEE HXによるハイレゾ変換、CLEAR BASSによる低音増強など可能 どのアプリで再生していてもイコライザが有効になる |
アプリについて | 機能は必要十分 プロセッサー部分の設定(サウンドモードや入力端子の変更)も操作しやすい |
機能が非常に豊富 逆に使いたい機能を見つけるのに手間取る どのアプリで再生していてもイコライザが使える |
デザイン:デザインの良し悪しは個人によるので何とも言えませんが、XP-EXT1はまさに可もなく不可もなくといった感じです。
特に高級感があるわけでもなく、かといって決して安っぽくもないです。
イヤーパッドが分厚いので、装着した時に顔の横幅が広くなってしまいますね。
フィット感:XP-EXT1は、締め付け感が若干強めです。頭の大きめの人は長時間使うと痛いかもしれません。
締め付けが強い分安定しているとも言えますが。
イヤーパッドはかなり厚めで柔らかいです。
しっかり締め付ける分、イヤーパッドを厚くしているのかもしれません。
スペック上の重さは330gでヘッドホンとしては重い方です(WH-1000XM3は275g)。
ノイズキャンセリング性能:ノイキャン機能はありません。
ホームシアター用なので必要ないです。
音漏れ:X JapanのSilent Jelousyを少し大きめで再生したとき、XP-EXT1はかなり近づかないと音漏れは聴こえません。
ただ、部屋の中でしか使わないので、そこまで音漏れを気にする必要もないです。
携帯性:XP-EXT1のヘッドホンはホームシアターシステムの一部なので、持ち歩く必要もなく、イヤーカップを折りたたんだりするような機構はありません。
肌触りの良い布製の巾着袋が付属していますが、持ち運び用というより収納用ですね。
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イコライザー:アプリに搭載のイコライザーを使って、低~高音までの5段階を調節できます。
また、これとは別にウーファーに当たるLFE Channelとセンタースピーカーに当たるCenter Channelを調節できます。
アプリ:一般的なBluetoothヘッドホンのアプリと違い、XP-EXT1はシアターシステムなので、プロセッサー部の入力端子の切り替えや、入力されている音声フォーマット(Dolby Atmos)などの表示などです。
EXOFIELDの最適化やイコライザの調節など、機能も十分で、特に使いにくいということもありません。
ヘッドホンの外観は特に良くも悪くもない。
室内用なのでノイキャンもないけど、全く問題ない!
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音質評価
XP-EXT1で実際に音楽を聴いての音質評価です!
音質について採点しました。
これはサラウンドとしての評価ではなく、あくまでもヘッドホン単体としての音質評価です!
(サラウンドの評価はこの後にあります)
音質もソニー WH-1000XM3と比較しました。
音質評価に使った曲・条件
・Silent Jealousy(2014 Remaster)(X Japan)
・Bohemian Rhapsody (2011 Mix)(QUEEN)
・Can You Keep A Secret? (2018 Remastered)(宇多田ヒカル)
すべてFLAC 96kHz/24bit
XP-EXT1はプロセッサー部のアナログ端子とウォークマンNW-A105を接続、WH-1000XM3はaptXで接続
項目 | Victor XP-EXT1 (ヘッドホン部) |
SONY WH-1000XM3 |
バランス | 好みがあるので採点なし | 好みがあるので採点なし |
高中低音、フラットなバランス | かなり低音寄り | |
高音の音質 | 8 | 7 |
十分聴こえる | 頭打ち感がある | |
中音の音質 | 8 | 8 |
鮮明にボーカルも聴こえる | 低音にかぶり気味 | |
低音の音質 | 7 | 7 |
低音の音質自体は悪くないが、音量として物足りない | かなりブーミーな感じ 他の音をぼやけさせる Jポップ向き? |
|
解像感 | 7 | 8 |
すごく解像感が高いわけではないが、Bluetoothのようなザラザラした感じはない。 有線ヘッドホンに近い音のなめらかさ |
音質自体はいいが、少しぼやけた感じ 全体的に膜を1枚かぶせてる感じ |
|
合計 (100点換算) |
30/40点 (75/100点) |
30/40点 (75/100点) |
採点は10点満点
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結果から書きますと、
XP-EXT1は大きな特徴もないが欠点もない優等生なヘッドホンです!
100点満点換算で、WH-1000XM3と同じ75点ですが、音のバランスや音質の傾向も全く違いました。
無線接続ではありますが、Bluetoothよりも有線接続に近いなめらかな音質でした!
音のバランス:XP-EXT1の音のバランス傾向は、WH-1000XM3のドンシャリ傾向とはちがい、モニターライクなフラットなバランスです。
音楽を聴く場合、僕は低音が物足りないと感じました。
イコライザーやLFEチャンネルで低音を持ち上げても、そこまで強い低音にはなりませんでした。
ただ、音のバランスは好みがあるのでどちらがいいということはできません(なので採点なしです)。
音質:単純な音のクリアさや解像感ではWH-1000XM3に及んでいない印象ですが、XP-EXT1の全体的な音質は有線接続のようになめらかです。
Bluetoothヘッドホン/イヤホンはどんな高音質なメーカーでも、ザラツキというかノイジーな感じがしますが、XP-EXT1は無線接続ながら有線接続かと思うレベルで音がなめらかです。
メーカーサポートに問い合わせたところ、無線で送信する音声データのスペック(フォーマットやビットレートなど)は非公表とのことで、詳細は分かりません。
クセのないちょっといいレベルの有線ヘッドホンといったところです。
おそらく、EXOFIELDでサラウンドを再現するために音性データを加工処理するので、オリジナルの音声はクセのないフラットなものにしているように思います。
解像感:解像感は悪くないです。WH-1000XM3のようにシャキシャキっと各音を分離するような感じの解像感はないですが、なめらかで上品な音質です。
WH-1000XM3は、ドンシャリでドン!と音圧が来る感じですが、そういった感じではないです。
決して評価の低いヘッドホンではなく、むしろ良い方だと思いますが、XP-EXT1が11万円(税込)なので、ヘッドホン部はいくらなのかなーと、、、。
半分の5万円と考えた場合、もう少し音質をよくできたのではないかと思いますね💦
ヘッドホン部は決して悪くはない!
悪くはないが、、、プロセッサー部とヘッドホン部で11万円なので、5~6万円クラスのもう少し上のレベルの音にして欲しかった!
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「EXOFIELD」レビュー
ヘッドホンでDolby Atmosを再現できるのか!?
条件とコンテンツ
ここからが本番!!
XP-EXT1の本当の性能「実在するスピーカーから音が出ているように感じる」というEXOFIELDのレビューです!
僕が実際に部屋に構築しているDolby Atmos対応の5.1.4chのホームシアターシステムと、XP-EXT1を聴き比べて評価しました!
音質評価に使った条件・コンテンツ
👍 スピーカー設置のホームシアターシステム
5.1.4chシステム(約5畳)
(フロント×2、センター×1、リア×2、ウーファー×1、フロントハイト×2、リアイネーブルド×2)
👍 ヘッドホン バーチャルサラウンド
XP-EXT1ワイヤレスシアターシステム
(仮想7.1.4chシステム)
サウンドモード:ゲーム
(一番立体感を感じたモードなので)
📀 比較用コンテンツ
- XP-EXT1 DOLBY ATMOS PROMOTION DISC
- DOLBY ATMOS BLU-RAY DEMO DISC
オブジェクトスピーカーは、天井に設置することができなかったので、
フロントは、フロントスピーカーの真上に設置する「ハイトスピーカー」、
リアは、音を天井に反射させる「イネーブルドスピーカー」にしているので、天井の設置よりも上下の立体的なサラウンドは弱いです。
フロントハイトスピーカー(下手くそな加工で背景を消しました)
リアスピーカーの上に載せた、イネーブルドスピーカー
XP-EXT1のEXOFIELDは、実際に設置しているスピーカーから出る音を再現するので、理想的な7.1.4chのイマーシブサウンド(3次元サウンド)となるはずです。
今回の試聴と比較の最大のポイントは、僕の
リアルスピーカーによるドルビーアトモスよりも、XP-EXT1のEXOFIELDによるドルビーアトモスの方が立体感がでるかどうかです!
さあ、どうでしょうか!?
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結果:Dolby Atmosの音場再現性はできたのか!?
リアルスピーカーのシステムと、XP-EXT1を使って、比較用コンテンツでDolby Atmosによるイマーシブサウンドを聴き比べ、評価しました!
項目 | Victor XP-EXT1 |
リアル設置 スピーカー |
音場の広さ | 狭い | 広い |
Atmosや従来の5.1chによるコンテンツを聴くとき、リアルスピーカーと比べて音場は狭く感じる | Atmosや従来の5.1chによるコンテンツを聴くとき、開放的な広さを感じる | |
周囲への音の回転 | かなり感じる | かなり感じる |
1枚の木の葉が舞い散る音が自分の周囲を周る、鳥の羽音が自分の周りを周るコンテンツで、非常にリアルに感じる | 1枚の木の葉が舞い散る音が自分の周囲を周る、鳥の羽音が自分の周りを周るコンテンツで、非常にリアルに感じる | |
左右の音の動き | かなり感じる | かなり感じる |
左右に被写体が移動するコンテンツで、十分動きを感じる | 左右に被写体が移動するコンテンツで、十分動きを感じる | |
前後の音の動き | 感じる | かなり感じる |
後ろから話しかけられるコンテンツで、後からの音が分かりにくい | 後ろから話しかけられるコンテンツで、後ろからの音もよく感じる | |
上下の音の動き | 感じにくい | 感じる |
宇宙船などが頭上を通るコンテンツで、上からの音は分かりにくい
大雨が降り、雷が鳴るコンテンツで、真上から雨が降っている感覚は感じられない 前方の上はまだ少し分かりやすいが、真上や後方の上からの音は感じない |
宇宙船などが頭上を通るコンテンツで、上からの音もある程度は感じる
大雨が降り、雷が鳴るコンテンツで、真上から雨が降っている感覚は少し感じる 前方の上はかなり感じやすいが、真上や後方の上は感じにくい |
|
音の距離感 | 感じる | 感じる |
人が前から後ろに移動して話すコンテンツで、 音の距離感は分かりやすい特に耳元でささやくような音は、ヘッドホンの本製品の方がリアルスピーカーより感じやすい |
人が前から後ろに移動して話すコンテンツで、音場が広いので、音の距離感は感じやすい
ただ、耳元でささやくような音はほぼ分からない |
各項目ごとで、同等あるいは よい方を赤文字にしました。
その結果、リアルスピーカーの方がすべての項目でXP-EXT1より同等かそれ以上でした。
ただこの結果は当然で、バーチャルサラウンドがリアルサラウンドに勝つことは、普通に考えてないですね。
なので、XP-EXT1が悪いシステムということではないです。
しかし、正直な意見を言わせてもらうと、以下の通りです。
- 期待していたほどのサラウンド再現性はない
- 音場が思っていたより狭い
- 音圧が思っていたより少ない
まあ、僕自身が期待しすぎていただけかもしれません、、、😅
初代の2chステレオでのEXOFIELDは、かなり高評価の記事が多かったので、7.1.4chを再現できるというXP-EXT1にはかなり期待したのですが、言ってしまえば、
期待外れでした😨
ただ、Windows10でインストールして使える、どのヘッドホン/イヤホンでもバーチャルAtmosにしてくれる「Dolby Atmos for Headphones」とは比べ物にならないくらい、Atmosの音場を再現しています。
インストールするだけで、あらゆるヘッドホンをバーチャルDolby Atmosにできる。ただし音場再現性はイマイチ。
あとは、税込11万円という価格ですね。
期待ほどではなかったですが、それでもイマーシブサウンドの音場を再現しているのはすごいと思います。
しかしそれが、11万円の価値があるかどうかです。
XP-EXT1を購入するときに、本当に実在のスピーカーの音場を再現できるのであれば、アンプとスピーカーをそろえて、実現困難な天井スピーカーまで可能なことを考えると11万円は十分アリとかんがえました。
しかし、実機を体験したところ、リアルスピーカーのAtmosにはかなわないことがわかりましたので、11万円はかなり高いと感じますね😅
さすがにリアルスピーカーにはかなわなかった
ただこれだと11万円は、高いよな~💦
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ついに念願の『天井スピーカー』を設置できたので、これまで経験した、Atmosのいろいろな方法について、
サラウンド感を比較・採点しました!!
ドルビーアトモスの環境構築に悩んでいる方は、参考にし頂ければと思います!!
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【まとめ】ヘッドホンでリアルなDolby Atmosを再現!?
期待のXP-EXT1を購入レビュー!!
JVCケンウッドのビクター(Victor)ブランドから2020年8月8日に発売された、頭外定位音場処理技術「EXOFIELD」(エクソフィールド)を搭載したワイヤレスシアターシステム
「XP-EXT1」を購入し、レビューしました!
個人に特有の耳の形状を読み取り、実際のスピーカーの配置をヘッドフォンで再現するという触れ込みのすごいワイヤレスシアターシステムです!
これが本当ならば、もうたくさんのスピーカーやアンプ、天井へのスピーカー設置などは必要ありません!
しかし実際に使ってみた結論としては、
思っていたほどの音場再現性はありませんでした。
それでも、Windows10で使えるDolby Atmos for Headphoneよりは、比較にならないほどのバーチャルサラウンドです!
【ここがイイ!ポイント】
- ヘッドホンで7.1.4chのDolby Atmosを再現
- 個人の聴こえ方に最適化
- サウンドモードとイコライザーのカスタマイズが可能
- 4人分までデータを保存して、複数人で使える
- 3つのHDMI入力、光端子、アナログ入力で複数の機器を接続可能
- 2chや5.1chを7.1.4chにアップコンバート
- 使わないときは4Kパススルーでスピーカーとの共存が可能
- 使いやすいスマホアプリ
【ここがイマイチ!ポイント】
- リアルスピーカーに比べるとサラウンド効果は分かりにくい
- ヘッドホンは1台しか接続できないので、同時視聴は一人のみ
- 11万円(税込)と高価
【こんな人にオススメ!】
- スピーカーの設置が難しいが、Dolby Atmosで映画などを見たい人
- 先端技術を楽しみたい人
- 価格に納得できる人
正直なところ期待したほどの音場再現性はありませんでした。
(というか、期待しすぎたのかも)
しかし、7.1.4chのドルビーアトモスを再現してくれるバーチャルサラウンドとしては、現状一番だとは思います!
あとは、11万円という価格を妥当だと考えられるかどうかですね!
気になる人は、試聴できる店舗で一度体験してから購入することをおすすめします!
(そういう店舗があるかは分かりませんが💦)
ビクターの最先端技術を使ったワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」。
一度は体験してみてもいいでしょう!
【革新的!!】ヘッドホンなのにスピーカーで聴いているようなサラウンド体験!!「XP-EXT1」をチェック!!
この記事のXP-EXT1をはじめ、Dolby Atmosを楽しむ方法(バーチャルサラウンドやリアルスピーカーの設置方法)はいくつかあります。
ついに念願の『天井スピーカー』を設置できたので、これまで経験した、Atmosのいろいろな方法について、
サラウンド感を比較・採点しました!!
ドルビーアトモスの環境構築に悩んでいる方は、参考にし頂ければと思います!!
👇 XP-EXT1のレビューを動画でアップしました!!
👇 XP-EXT1の詳細については、こちらの記事をチェック!!