ブルートゥースを高音質化!!
FiiO「BTR5」レビュー&音質評価・採点!
ウォークマンに代表される
「デジタル・オーディオ・プレイヤー」(通称:DAP)や、
スマホやポータブルオーディオの音を高音質にする
「ポータブルアンプ」(通称:ポタアン)で、今や結構有名な中国メーカーとなっているのが
「FiiO」(フィーオ、飛傲)です!
FiiO社のロゴ
FiiOのDAP「M11」
FiiOのヒット ポタアン「Q1 MarkⅡ」
そのFiiOが、ブルートゥースで受けたワイヤレスデータを高音質化する
「Bluetoothアンプ / Bluetoothレシーバー」の新型
「FiiO BTR5」を発売しました!
Bluetoothアンプは、有線イヤホン/ヘッドホンを、ワイヤレス化するのに使う機器です。
安いBluetoothレシーバーでは、音質が劣化してしまい、せっかくのイヤホンの性能が台無しです。
BTR5の紹介記事は、以前に書きましたが、
今回、本機を購入したのでレビューします!
また、一番気になる「音質」についても、ガッツリ評価しましたので、
ぜひご覧ください!
FiiO BTR5を使うことで、Bluetoothのワイヤレスは、音質がよくなるのでしょうか??
お気に入りの高級イヤホンも、
BTR5を使えば、音質を犠牲にせずにワイヤレス化できるかも!?
【FiiO】高音質DAPやポタアンならFiiOの製品をチェック!!
FiiO BTR5 開封&レビュー!
開封
それでは開封です!
オーディオ機器らしいブラックの締まった箱ですね。
箱の時点ではスマホと同じくらいの大きさです。
(5.2インチのXperia XZと比較)
では、中身を出しましょう!
出てこい!BTR5!
BTR5本体は、箱のほんの一部ですね!!
小さい!
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付属品が入っている小さな箱と、底には取説が入ってます。
箱自体は、紙ではなくプラスチック製です。
プラスチックの箱って初めてかも、、、。
内容物をすべて取り出しました。
本体の他、付属品は充電用のUSB TypeC-TypeAケーブル、あとは取説や注意書きなどの紙類のみです!
BTR5を5.2インチのスマホ Xperia XZ、ウォークマン NW-A105 と比較しました。
本体はすごく小さいです!
スマホと比べると分かりやすいけど、
かなり小さい!
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外観を見ていきます。
クリップ付きのカバーが最初から取り付けられています。
基本的にこのままで服に取りつけて使えますね。
カバーを外すとこんな感じです。
正面はNFCのマーク以外は、真っ黒でガラス素材となっています。
右側面にはボタン類が集中しています。
左から、音量ボタン、マルチファンクションボタン(再生・停止やペアリングなどにつかう)、電源ボタン、マイクの穴? となります。
カバーを外したらこんな感じですね。
上側は、イヤホン端子があります。
3.5mmアンバランス端子と、2.5mmバランス出力端子の2つがあります。
バランス端子も装備しているのがいいですね!
バランス接続というものを試したことがないので、近いうちにイヤホンをリケーブルして、試したいと思います!
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左側には、技適マークと番号が書いてあります。
ちゃんと日本の技適に対応しています!
下側には、USB Type-C端子があります。
充電や、USB DACとしてパソコンと接続するときに使います。
裏側のカバーを外した状態です。
ハイレゾの認証マークと、ハイレゾワイヤレスの認証マークがありますね。
「ハイレゾワイヤレス」って、最近作られましたよね。
今まではLDACの紹介でも「ハイレゾ相当」という表現で書かれていましたが、これからは「ハイレゾ」と胸を張って言えるわけですね!
ハイレゾワイヤレスのマークも
バッチリ!
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設定と操作
スマホとBluetooth接続してみましょう!
iPhone XS Maxと接続しました。
電源ボタンを長押しすると、ペアリング状態になります。
有機EL搭載ですが、本体上部の一部分に表示されるのみです(さすがに前面に大画面ではないですね)。
iPhoneの設定画面を見ると、FiiO BTR5が表示されるので、これをタップして接続するだけです!
めっちゃ簡単。
電源ボタンを短く押すと、ディスプレイに現在の接続コーデック、音量数値、電池残量が表示されます。
iPhoneに繋いでいるので、AACと表示されています。
もちろんLDACなど、対応コーデックで接続されれば、ちゃんと表示されます。
どのコーデックで接続されているかが分かるというのは、めちゃくちゃありがたいです!
また、BTR5を使ってみて便利に感じたのは、音量調節です!
スマホの音量調節って、1段階が大きくないですか?
少し音量を上げたいだけなのに、思ってるより大きくなってしまう、、、、。
「その間の音量が欲しいのに!」ってなりますよね。
BTR5は、スマホとは独立して音量調節でき、しかもかなり段階が細かいです(64段階?)。
これは音楽を聴くのに、ものすごくよかったです!
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コーデックの表示状態から、電源ボタンを2秒長押しすると各種設定が行えます。
BTR5では、BTR3など従来モデルより、かなり踏み込んだ設定も行えるようです。
(Lowpass filter、Distortion compensation、Clock dividerなど。
https://www.fiio.jp/faq/btr5-bluetooth-control/)
僕の場合、基本的にデフォルトですw
イコライザだけ、ノーマルかRockを使い分けるくらいです(知識がないだけ💧)
また、「FiiO Music アプリ」を使うことで、スマホ内の音源の再生をコントロールしたり、BTR5の設定をもっと詳細に設定することができます!
アプリなら、非常に細かな設定も可能
デフォルトで使っても十分素晴らしいし、
知識があるなら、細かなこだわりの設定もできる!
【FiiO】高音質DAPやポタアンならFiiOの製品をチェック!!
音質は!?
さあ、一番気になる音質です!
音質の評価は、最近レビューした高級イヤホン「SIMGOT EM2」と、
ソニーの「h.ear on 2 Mini Wireless(WH-H800)」を使いました。
SIMGOT EM2は、レビューした通り、非常に解像度の高いイヤホンなので、BTR5の有無による差も分かりやすいのではと思ったからです。
ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンではなく、ワンランク下のWH-H800を選んだのは、ノイキャンがないのでBluetooth(無線)と有線接続でヘッドホン自体のチューニングは変わらないと思ったからです。
ノイキャンのヘッドホンは、ノイキャンONの時にバランスがよくなるようにチューニングされており、有線接続した方が音が悪くなったりします(それでは今回の音質比較には使えません)。
このWH-H800は、ノイズキャンセリング機能はないですが、その分コンパクトで、折りたたむとカバンに簡単に入ります。
音もオーバーヘッドの広がりと、イヤホンタイプのクッキリ感の間でなかなかいいので、おすすめです。
比較に使った再生機器や、曲などの条件は次の通りです。
項目 | 詳細 |
再生機器 |
|
イヤホン /ヘッドホン |
|
Bluetooth接続時の コーデック |
|
サンプル曲 (アーティスト) |
|
音質 (bitrate/kHz) |
|
Xperia XZ、ウォークマンのDSEE HXやClearAudio+などはオフの状態で再生しました。
結果は次の「比較1」「比較2」の通りです。
点数は「BTR5あり」と「BTR5なし」を比較して、
良い方を10点としたときの相対的な点数を付けました。
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【比較1】
ヘッドホン内蔵DACと、BTR5のDACによる違いを比較
BTR5の有無 機器: NW-A105 ヘッドホン: WH-H800 |
感想 | 点数 |
BTR5あり (Bluetooth) |
解像度が高い。 音の輪郭はマイルド(ぼやけているわけではない)。 |
10 |
BTR5なし (Bluetooth) |
BTR5ありに比べると、若干ジャギーな感じ。 高音域での解像度不足を感じる |
8.5 |
「比較1」では、プレイヤーとヘッドホンの接続方法はBTR5の有無にかかわらずBluetooth接続です。
なので、ヘッドホン内蔵のDACによる音質と、BTR5のDACによる音質の違いを比較できます。
内蔵DACでBluetoothのデジタルデータをアナログ化するより、BTR5のハイスペックなDACによるアナログ化や高音質化回路を通す方が、ジャギーのない滑らかで解像度の高い音質になりました。
この商品のコンセプトであり、最大のウリの通り、
Bluetoothヘッドホンをプレイヤーとダイレクトに無線接続するよりも、BTR5とプレイヤーをBluetooth接続する方が音質が良いという結果になりました!
Bluetoothヘッドホンの内蔵DACよりも
BTR5のDACの方が音がよくなる!!
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【比較2】
スマホの有線接続と、BTR5のBluetooth接続の違いを比較
BTR5の有無 機器: Xperia XZ イヤホン: SIMGOT EM2 |
感想 | 点数 |
BTR5あり (Bluetooth) |
解像度が高い。 音の輪郭はマイルド(ぼやけているわけではない)。 EM2の得意な中高音が非常に聴きやすい。 |
10 |
BTR5なし (有線) |
解像度が高い。 音の輪郭はマイルド(ぼやけているわけではない)。 EM2の得意な中高音が若干耳に刺さる。 |
9 |
【高音質・高コスパ!】ハイレゾイヤホンSIMGOT EM2をチェック!!
「比較2」では、スマートフォンとイヤホンを有線接続した場合と、BTR5を使ってBluetooth接続した場合の違いを比較できます。
これにより、お気に入りのイヤホンを、BTR5で音質を下げずに、Bluetooth無線化できるかどうかが分かります。
通常はBluetooth接続よりも有線接続の方が高音質になります。
しかしBTR5のハイスペックなDACや高音質化回路によって、Bluetoothでも有線の音質を保てるかどうかがポイントです。
結果は、(少なくとも僕の耳では)BTRを通した方が、
Bluetooth接続なのに、音質が若干よくなりました!
SIMGOT EM2イヤホンは、高解像度で特に中高音が強く鳴るのですが、有線の場合にはそれが耳に刺さります(うるさく感じる)。
しかし、BTR5を通した場合、解像感は中高音の情報量は有線と変わりませんが、中高音のトゲトゲしさが無くなり聴きやすくなりました。
ただ、「比較1」のBluetooth接続同士の比較ほど音質に差はありませんでした。
スマートフォンであっても有線接続は高音質だということも言えます。
「比較2」の結果から、お気に入りの有線イヤホンがあっても、
BTR5を使えば音質を犠牲にすることなくBluetoothワイヤレス化で、便利に使うことができます!
これはかなりすごいですね!
(もちろん、Bluetoothですからデータ的には圧縮・劣化しているはずですが、BTR5を通した場合、(僕の)耳では聴き分けることはできないレベルでした)
「比較2」を、スマートフォンではなく、ウォークマン(NW-A105)でも試しました。
その結果、ウォークマンに有線接続した場合と、BTR5でBluetooth接続した場合とでは、正直、違いが全く分かりませんでした💧
ウォークマンのレビューで音質を評価した際に、ウォークマンの有線接続は音質がよかったので、当然と言えば当然でしょう。
(逆に、BTR5ならBluetooth接続でも
ウォークマンの有線接続と違いが分からないくらいすごいともいえますね)
Bluetooth接続しても音質を犠牲にしない!
お気に入りの高級イヤホン/ヘッドホンもワイヤレス化できる!!
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👇【買うべき!?】新型ウォークマンNW-A105音質比較&点数評価!
【まとめ】ハイスペックBluetoothアンプ
FiiO BTR5 レビュー&音質比較・採点!!
BTR5は、有線イヤホン/ヘッドホンをワイヤレス化するのに使う、
Bluetoothアンプです。
ただのブルートゥースレシーバーとは違い、ハイスペックなDACチップや高音質化回路を搭載しているので、Bluetoothで受けたデータを高音質で再生することが可能です!
FiiOの新型であり、ハイスペックモデルであるこのガジェットを購入したので、レビューしました!
音質についても、BTR5の有無での違いを比較・採点しました!
【ここがイイ!ポイント】
- お気に入りのイヤホン/ヘッドホンをワイヤレス化できる。
- スマホの有線接続よりも、BTR5のワイヤレスの方が高音質だった。
- Bluetoothヘッドホン内蔵のDACを使うより、BTR5を使う方が高音質に再生できた。
- スマホと独立した音量調節で、細かく音量を調節できる。
- アプリを使って踏み込んだ設定も可能。
- 2.5mmバランス接続端子を搭載。
【ここがイマイチ!ポイント】
- Bluetoothレシーバーとしては少し高価。
【こんな人にオススメ!】
- 高級なイヤホン/ヘッドホンを持っていて、音質を落とさずにワイヤレス化で便利に使いたい人。
- Bluetoothイヤホンの音質に満足できない人。
- バランス接続でワイヤレスを楽しみたい人。
数年前と比べて、Bluetoothのワイヤレスイヤフォン/ヘッドホンも、音質がかなりよくなりました。
しかし、まだまだ有線接続のイヤホンの方が音質がいいのも事実です。
AirPodsを始め、ブルートゥースイヤホンが爆発的にブームになったのは、その圧倒的な便利さがあります。
いくら音質がよくても、普段使いで不便なのは面倒ですよね。
今回レビューしたFiiO BTR5のような「Bluetoothアンプ」は、ワイヤレスの音質劣化をハイスペックDACや高音質回路で改善させます。
つまり、お気に入りの高級なイヤホンやヘッドホンをBTR5に接続することで、
音質を犠牲にせず、便利なワイヤレス化にすることができるのです!
「音質も便利さも両方欲しい!」
という欲張りな方は、FiiO BTR5をぜひ一度試してみてはいかがでしょうか?
高音質で、しかもワイヤレスで便利に使いたい!
そのベストな答えがFiiO BTR5のようなBluetoothアンプだね!!
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